番外編*古橋と花屋へ* ページ31
古橋SIDE
『康次郎ー出かけるよー』
古「え?」
丁度外の花に水をやっていた所だった
撮影帰りらしきAが俺の手を引く
古「ま、待て。着替えてくるから」
『そのままでいい。別に大したところでもないし』
古「いや、その…お前に見合わないだろ…?」
『見合うとか関係無い。他の誰かが康次郎の事認めてなくても私が認めてる』
それでいいだろう?と笑いかけられた
釣られて笑みを零すと並んで歩く
そういやこうして隣を歩くこともそんなになかった
最近はずっと花宮が隣にいるし…なんせ生徒会長と副会長だもんな
…いや違う。Aが1人でずっと先を歩いてる気がするんだ
段々と俺達の手の届かない所に行く気がする
どうしようもなく不安になって手を取った
『久しぶりかもしれない。こうやって康次郎と手繋ぐの』
古「隣を歩く事すら久しぶりな気がするんだが」
『そうだな…最近忙しくて構ってやれてないし…ちゃんと時間は取らないといけないなと
思ってるんだけどそう上手くも行かなくて』
古「そりゃそうだ。1人で色んな事を背負い過ぎてるんだから。もっと俺達を頼ってくれ」
『これでも頼ってるつもり。あ、ここの裏道使うから』
細い道を手を引かれて抜ける
そこにはレトロな街並みが残っている場所だった
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作者名:黒薔薇しゃん | 作成日時:2017年6月7日 13時