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朱鳥SIDE -夕食後-
幸せな時間はあっという間に過ぎる
今吉さんは明日も練習あるからって帰ったし…
花宮さん達に退室してもらって前から頼まれていたことを聞いてみる
花宮さん達絶対扉の向こうで聞き耳立ててるんだろうなー
朱鳥「A姉、話あるんだけど…いいかな?」
『何の話かは知らんが片付けしながらでもいいか?』
朱鳥「あ、うん!全然いいよ!」
少し背伸びをして棚に片付ける
朱鳥「A姉は、さ…正直皆のことどう思ってるの?」
どんな答えが帰って来るの…怖いな…
『そうだな…瀬戸は安心しないと寝れないって言うけどもう1人でも寝れるよな
山崎は何でもできるから何処に行っても困らないだろ。心も強い
原はまだ甘えっこだけど案外ちゃんとしてるから大丈夫
古橋も幼い頃から家事とかしてきてるから問題なし
花宮は…もう私が居なくても大丈夫。仲間がいるから…後は彼女できたらもう本当に要らないな』
震える声に涙を誘発される
一切顔を見せず目元を拭うお姉ちゃん
『可笑しいよな…嬉しい事のはずなのに…なんでだろう…心に穴が開くみたいな…』
静かな部屋で微かに聞こえる嗚咽
『分かってた…なのに……あー馬鹿だ…』
お姉ちゃんは何度も辛い目に合ってる。確かに他の人に比べれば心身共に強い
だから1人で消えようとする
ねえ、お姉ちゃん…お姉ちゃんは…花宮さん達に愛されてるんだよ
だから、幸せになってよ。1人で背負わないで…
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作者名:黒薔薇しゃん | 作成日時:2017年6月7日 13時