*98* ページ3
山崎SIDE IN 山崎家
山兄「久しぶりじゃねえか…待ってたぜ」
応接間に集まる俺の家族
母親の鋭い睨むような視線に寒気がする
山母「やっと帰って来る気になったの?流石に葉雅姉さんと娘の方に愛想付かされたのかしら?
残念ねぇ…」
山姉「お母さんは黙って。そうと決まったわけじゃないでしょ?アンタと違って
Aちゃんは弘を見捨てたりしない。命の恩人なの」
山母「それ位されて当然の事をこの子はしたのよ!」
山姉「はぁ?何も事実を知らない奴が何言ってんの?」
言い争う姉と母親
疼く手首の傷が酷く痛くて。でも自分の言葉で伝えなければいけない
ここに来たからにはその覚悟が出来たから
山「…母さんは何を言っても信じねえくせに。俺の言葉なんか…ちゃんと聞いてくれねえ
くせして母親面すんな!いい加減鬱陶しいんだよ!!今日はそれだけ伝えに来たんだ!!
じゃあな!!」
言い切った俺の目からは涙が溢れてしまう
扉を開けた先には壁に体を預けているAがいてしがみついた
宥める様にゆっくり撫でられる背中
山「言った、ちゃんと言ったぜ…?」
『よく頑張ったな』
これで少しでもAの負担が減ったらいいのに
13人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒薔薇しゃん | 作成日時:2017年6月7日 13時