Dependent ＆ Madlove ３ (ページ15)

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古橋SIDE
〝もし、お姉ちゃんが貴方に技術を教えているなら花宮さんとこれができるはずだから〟

そう言って渡された資料が頭の中に浮かぶ

まだ完成品じゃないし未熟だから出来るかどうかも怪しい

試してみる価値はあるかもしれない

…ただ、妹の話だとAが怒るかもしれない、との事

避けたい…けど…

花「んな簡単に彼奴は怒らねーよ」

花宮の一言が大きくて実践することになった

…というか花宮に逆らったら練習が死ぬほどキツイのにされるのが目に見えてる

不安なまま山崎から花宮に渡るボールを目で追う

一瞬のアイコンタクトを交わして資料に書かれたままに動く

落ちるかと思ったが上手くいったらしくボールはリングを潜った

Aはいつも通りの俺達以外に向ける無表情で見ていた

…ただ、その無表情が俺達に向けられている以外は

怖い怖い怖い…絶対怒ってる…嫌われた…？

やだ、それだけは絶対にやだ…！

花「…後悔は後から幾らでもできる。今は集中しろ」

山「せめて勝って帰ろーぜ。そしたらAも変わるかもだろ？」

痛い位に強く叩かれる背中

…そうだな。そうだよな…