85.転入初日 ページ35
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この間もそうだったが、五条から
休みや休息を言い渡される日は必ず
彼からの呼び出しがある。
嫌な予感はしていたが、今回はよく眠れたからいいか。
真希は五条に言われ、
寝ているかもしれないとAを起こしに来たそうだが
タイミングよく起きていたから助かったと話す。
真希に起こされるのは正直効くから、
彼女が来る前に起きていて良かった。
「理由はサラッとしか聞いてねーから分かんねーけど、新しい1年が来たって言ってたか…?」
「ああ、うん、虎杖くんか…」
「虎杖…って!そいつ、呪物喰ったやつか?」
どうも噂は広まるのが早いらしい。
真希達2年の間にも新1年の1人が
呪物を食べたなどそんな話がもう出回っているとは。
「ま、私達に紹介されんのはまだだろうけど…
A、男子寮に来いって悟から」
「…男子寮?私が?」
虎杖の紹介だけなのにわざわざ呼ぶのか。
しかも男子寮に。面倒そうに
眉を寄せたAに真希は楽しげに笑って言った。
「後な、もう一つ」
「な、なんですか…」
楽しげに笑う真希を見て、
何故か段々と湧いてくる嫌な予感。
それは見事に的中するものだった。
「_____猫の姿で、だってよ」
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「げっ、隣かよ…
空室なんて、他にいくらでもあったでしょ」
「おっ、伏黒!今度こそ元気そうだな!!」
厳しい学長の面談を超え、見事合格をもらった虎杖。
五条に連れられ、自分の部屋を満喫していると
隣の部屋が伏黒だと気付く。
「だって、賑やかな方がいいでしょ?よかれと思って」
「授業と任務で充分です。ありがた迷惑」
迷惑そうな伏黒に"まっ!!いいっしょ!!"と
何も気にしていないように五条は手を一回叩く。
「それより明日はお出かけだよ!
4人目の一年生を迎えに行きます」
「それ、急に決めてませんよね。
もちろんアイツには話しました?また怒られますよ」
「Aには後でちゃんと話しておくよ」
五条の急な予定の行動には伏黒はもちろん、
Aまでもあまり良い気はしない。
事前に言っておいた方が良いと五条に忠告。
ただ、気になったのが五条が小さな声で呟いた
"それに、そろそろ…"という言葉。
あの言葉は何の意味なのか。
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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます!嬉しすぎました!これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ!修正ありがとうございます!とっても好きなのでこれからも頑張ってください! (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2022年12月31日 20時