67.呪いには呪い ページ17
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Aの姿もまた猫から人の姿へ戻っていて、
頬や服が切れた部分の腕からは赤い血が流れていた。
伏黒は自分も、痛む頭と熱い傷口に
頭から血が流れているのが分かる。
「(クソッ、頭回んねえ…)
オイ A！動けるか…オイ！」
「ッ、だい、じょぶ。問題ない。
恵の方が無理そうに見えるけど」
「…今はそんな事言ってる場合じゃないだろ」
体の傷が痛く、少しフラつくのは
お互いに分かっていた。
軽口を少しだけ言い合いながらも
2人の目は目の前の呪いに向いている。
さて、どうやって祓おうか_____
ｺﾞｯ
そう考えた瞬間、校内から誰かが飛び出して来ては
大きな体の呪いを拳で殴った。
その誰か…それは虎杖。
普通の人間にここまでの力があるものなのか。
昼間の砲丸投げでも感じてはいたが、
彼は人間以上の力があるらしい。
「大丈夫か？」
そして、虎杖は伏黒とAの前に
庇うように降り立った。
伏黒を見た後の虎杖はAの姿を見て"誰？"と
不思議そうな顔をする。それもそう。
先程猫だった人間とは普通誰も思わないだろう。
「オマエも、伏黒の友達？」
いつからいたの、なんて相変わらず呑気な事を聞く。
でも今はそれどころではない。
Aは眉をキッと寄せ、虎杖へ強く口を開いた。
「君！何で来たの！状況分かってないんですか!!?」
「逃げろっつったろ」
Aの言葉に続き、伏黒も抗議。しかし、
目の前の2人の状態に虎杖はそんな言葉は聞かない。
「アンタら……言ってる場合か！
今帰ったら夢見悪ぃだろ。それにな！
こっちはこっちで、面倒くせえ呪いがかかってんだわ」
"人を助けろ"。
虎杖の中で叔父が亡くなる前に言った、
最後の言葉を思い出す。お前は強いから人を助けろ。
その言葉は虎杖の体を動かした。
迫ってくる呪いと虎杖が攻防を繰り広げている。
伏黒達は見守る事しか出来ず、
Aも力が僅かなせいか猫になれない。
虎杖と呪い、お互い五分五分に見えるような戦いだが…
「…駄目だ。いくらオマエが強くても」
「…呪いは呪いでしか祓えない」
2人が言ったその呟きの後、虎杖は丁度
地面に叩きつけられ、顔には傷が出来ていた。
滑り倒れ、伏黒達の横まで吹っ飛ばされた虎杖。
「それ、はやく言ってくんない？」
「勝手に動いたのはキミ…」
「何度も逃げろっつったろ」
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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます！嬉しすぎました！これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (
レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ！修正ありがとうございます！とっても好きなのでこれからも頑張ってください！ (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結祈華
| 作成日時：2022年12月31日 20時
