rumor,48 ページ4
佐野の息遣いと、唇が触れて
少しでも動けば、体から力が抜けそうになる
…怖い、
「ッ、佐、野……」
「ふはっ……声 震えちゃって…かーわい♡」
……本能が告げている、
今の佐野は危険な状態、逃げろって
でも、私を抱きしめる佐野の腕は強くて
私には振り解けない。
自分の腕と一緒に抱きしめられているから
腕も動かせない状況……まずい
「佐野…ッ、やめ、て…それ…」
「……おまえが逃げたから、お仕置きだよ」
「ご、め……謝る、から…ほん、と…やめて」
「耳、弱いんだね おまえ…
ふーん、良い事知っちゃったーッ♡」
そんな事、知らんで良い
いつもの言葉は口から出なくて、
そのかわり 顔がすっごい熱い。
体が震えているのを自分自身でも分かるし、
背後の佐野は楽しんでる事も分かる。
授業中の今、廊下には誰もいない
人が通る事も無い……
助けを求めることなんて、出来ないんだ_____
「A…授業、サボろ!!」
「ッ」
後ろから私の顔を覗き込んでくる佐野、
私はそんな佐野を横目で見てしまった。
その時の佐野の顔は
すっっっごい笑顔だった、
でも、その笑顔は 私にとって怖すぎた。
「…まあ、オレから逃げられないおまえに
選択肢なんかねぇけどな」
サボったことなんか無いのに、
ずっと授業を真面目に受けてきたつもりなのに
私はその日、初めて授業をサボった。
・
佐野に連行されてきた場所は いつかの屋上…
ここに来ると、意味の分からない佐野に
意味の分からない振られ方をした時のことを
思い出してしまう。
…屋上に良い思い出、全く無いな。
屋上の床に座る私、
その隣には寝そべる佐野がいて…
なーにやってんだろ、と私は空を見上げる。
「…ねー、佐野」
「んー?」
「何で私、今ここにいるの」
「オレが拉致った♡」
うん、そうだろうね、うん、分かってんだ
「にしてもさっきのA、えろかった」
「ッ、やめろ」
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結祈華(プロフ) - くりすさん» コメントありがとうございます!良すぎますか!!?嬉しいです!!w千冬オチも作ろうかなとか考えたりしちゃってたり…((楽しみに待って頂けたら嬉しいです!これからも宜しくお願い致します! (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - がーべらさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けるのは嬉しすぎます!マイキーくんも千冬も良いですよね!!オチは2人作ろうかなとか悩んじゃってます((これからも宜しくお願い致します! (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
くりす(プロフ) - 千冬良すぎますねwこれは千冬落ちバージョンもみたい位続きが楽しみすぎますぅぅ (2021年9月6日 1時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)
がーべら(プロフ) - 小説の流れがすごい好みすぎて、読めば読むほど味が出て、いつも更新を待ってます!!マイキーも千冬も大好きなので、どちらのおちも見てみたい!!素敵な小説待ってます♪ (2021年9月6日 0時) (レス) id: 55cfc2b408 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - 春風駘蕩さん» ごりせめの千冬くんでございますッ!!!!!書きながら、千冬オチもありかなと考えたり…((コメントありがとうございます! (2021年9月5日 22時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年8月25日 23時