#2 side■ ページ3
小鳥の囀り…など聞こえるはずがなく、爆撃と争い声が響く黒国の朝。今日もさっそく特殊部隊の隊長、ゾムと第二近接部隊の隊長、らっだぁが喧嘩を始めた。
「オイらっだぁ…お前俺のプリン取っといて何ヘラヘラしてるんや…殺してやろうか？」
「いやいや、これはゾムさんが先に俺の部屋に爆竹仕掛けたのが悪いんじゃないっすかね〜？」
二人は互いに掴み合い、睨み合う。
「うるさ…これだから不仲だけでも食堂別にしようって言われんだよ…」
「…ですね」
と、食堂の隅で激辛カップ焼きそばを食べる二人は第二近接部隊のライム・リネオと特殊部隊のユウネ・カイライである。
「ヤバ…お前らよう朝からそんなもん食えるよな…」
「あ、ロボロさん」
「ロボロおはよ」
彼は情報部隊隊長のロボロ。辛いもの好きの二人をヤバいと言っていたが、彼もプロテインとバナナと白米という、なんとも低カロリー高タンパク質な食事を採っている。
「そういえばフロッピーどこにおるか知っとる？ちょっと仕事手伝って貰いたいんやけど…」
「先輩ならついさっき北町の通学補助金についての書類を代書屋に頼みに行きましたよ」
フロッピーの後輩であるユウネが答える。
「あー、リズさんとこのな？まぁ、手伝って貰うのはあとでええか」
そう言うと彼はいつの間にか食べ終わった朝食の食器を下げに行った。
「御馳走様です…」
「ご馳走様でしたっと…」
二人も食べ終わり、サッと容器を捨てる。
「さぁて…そろそろあのうるさい不仲共を成敗してやろうかな〜…」
ライムがにやにや笑いながら準備運動をする。
「いや、その必要は無さそうですよ…そろそろ来ますから」
ユウネがそう言うと、タイミングよく食堂の扉が乱暴に開かれた。
「お前ら静かにしろや！食堂の上医務室なの分かってんのか？！」
彼女…いや、彼の名はヌガ・グファル。軍医である。食堂の騒ぎは基本的に彼が書記長にチクることで粛正してもらい、やっと事が静まるのがいつもの流れだ。
「おいおいゾム〜？こちとら徹夜二日目やぞ？てめぇまだ粛正されたりないんかぁ？」
そしてこの二徹していてさらに機嫌の悪くなっている彼が書記長のトントン。粛正剣を片手にゾムを問い詰めると、ゾムは呆気なく自主した。
「俺だけ生き残ったぜラッキー☆」
ピースを掲げ生存を喜ぶらっだぁであったが、そんなはずもなく。
「お前もやぞらっだぁ」
書記長に引きずられていく不仲二人。
今日も黒国は騒がしいです。
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カエルの雨傘(プロフ) - タロさん» うわぁぁ…マジすか、今すぐ直してきます！！ (2022年9月26日 16時) (
レス) id: 0f8d3a3811 (このIDを非表示/違反報告)
タロ - カエルの雨傘さん» 『黒国の特殊部隊隊員、コウレンかオマエｯ！！』 ここがコウレン黒国の人になっていました。 (2022年9月26日 4時) (レス) @page7 id: 9c4f338204 (このIDを非表示/違反報告)
タロ - カエルの雨傘さん» がァァァァありがとうございますぅぅぅ！！コウレン視点とか...。ありがとうございますぅぅぅ！！ (2022年9月24日 14時) (レス) @page6 id: 9c4f338204 (このIDを非表示/違反報告)
カエルの雨傘(プロフ) - レアウネさん» あっ大丈夫ですよ！いえいえ、こちらこそありがとうございます！ (2022年9月24日 9時) (レス) id: 0f8d3a3811 (このIDを非表示/違反報告)
レアウネ - 気付くの遅れたぁ、レイレマ…好きや！出してくれてありがとうございます！ところでなんですが、LINEの方で宣伝とうちの子のお話and立ち絵を出してもよろしいでしょうか…？ (2022年9月23日 17時) (レス) @page5 id: 7f9f618b95 (このIDを非表示/違反報告)
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