十九話。 ページ21
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さとみくんは制服から私服に着替えながらスマートフォンをいじっていた。
決して着替えを見ようとしているわけではない。
決して！！
「まあジェルには遠井さんがいるし、
なーくんは真面目だからあんな女に引っかからないと思うけど」
そうねー。
ていうかさとみくんの目から見ても、ジェルくんとあかねちゃんってそんな感じなのね。
まああんだけ一緒に居たらそう思われるわ。うん。
その時、さとみくんが昨日のまま置いていたスクールバックからプリントが落ちてきた。
なになに？クラスの座席表か。
おんおん、へー…って。
え？なんで私がいないんですか？？
死んだらもう書かれないんですか？
え、え、泣く…。
ていうかこれ一学期に配られた奴じゃないの？
その頃は生きてたんだから、普通に名前書いてあるもんでしょ？
どういうこと？
「…A、何見てんのー」
着替え終わったさとみくんが私の横にしゃがみ込む。
すると、座席表のプリントを手に持った。
「ニャーン」
何で取るのよ、私いま見てるんだけど。
ていうかなんで私がいないのよ。
「うちのクラスの座席表？…一学期から鞄に入れっぱなしだったかなー」
さとみくんが不思議そうにプリントを持って私に話しかけた。
あ…もしかして。
これって神様が
「あなたはもう人間の頃の存在も消し去ってあるから心配しなくていいよー」って
意味で私に見せたんじゃないの？
だとしたらわけわからん。
何でそうなるかな、神様空気読めない？
私は甘えたいって言っただけなのに猫にされるし、人間の頃の存在は消し去られるし、
なんかいろいろ空回りすぎでしょ…。
私はそんなことを考えながら水を飲んだ。
ずっと綺麗な水が出てくるっぽい。こういうとこで気が使えるのが分かるよね。
「ねえA、ちょっとこの家の暮らしに慣れた？」
さとみくんが水を飲む私を見ながら微笑んだ。
まあそうね。
はじめの頃はどうしていいかわかんなかったし緊張したけど、ちょっと慣れたかも。
まだまだわかんない事だらけだけど、ひなさんやみみちゃんが猫講座開いてくれるし。
モカちゃんはさとみくんのことをいろいろ教えてくれるし。
うん、なんかいい感じなんじゃない？
まあどれもこれもさとみくんが拾ってくれたおかげだよ…ありがと…。
「ニャーㇺ」
「そっか、慣れたか。良かったー」
私は感謝の気持ちを込めてさとみくんに鳴いた。
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影の黒鷺 - 絵宙(えそら)さん» ユーザー認証…私が見るときには出てこないんですけど…どうなんでしょう。こちら側としては設定していないので、運営さんのバグですかね…。運営さん…(´;ω;｀) (2020年5月26日 16時) (
レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - ユーザー認証が必ず出てくるんですが私だけですか…？(´ ; ω ; `) (2020年5月26日 10時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 影の黒鷺さん» 私の小説も読んでくださってたんですね！とても嬉しいです泣 これからもお互いがんばりましょーね！ (2020年4月11日 14時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
影の黒鷺 - ゆらさん» そんな風に言っていただいて本当に感謝しかないです…！私もゆらさんの小説が大好きでいつも見させていただいております。応援ありがとうございます、励みになります(*´ω｀*) (2020年4月10日 22時) (レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 黒鷲さんの作る小説って、キャラ設定がしっかりしているうえに、それがブレちゃわないところがすごいと思います。。。夢主ちゃんのツンデレな性格がとても可愛いんだけど、さとみくんと気持ちがすれ違っちゃうともどかしくなっちゃいますねｗこれからも応援してます！！ (2020年4月10日 21時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影の黒鷺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kagenokurosagi/
作成日時：2020年4月3日 15時
