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Reason 27 ページ29

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「ねぇねぇ!Aちゃんは3軍の体育館の噂って知ってる?」



さつきさんが私に訊いてくる。



「いえ、何かあるんですか?」



さつきさんの話によると、3軍の体育館では中に誰もいないのにボールの音が聞こえるらしい。

まぁ、大方黒子くんの自主練の時のものだろう。私は「そうなんですか」と軽く聞き流した。






部活を終え、私はある場所へと向かった。



「こんばんは」

「あ、水星さん。今日も来てくれたんですね」



ある場所とは黒子くんが自主練をしている第4体育館だ。
家に帰ってもメイド達しかいないのでどうせなら黒子くんの自主練を見てバスケの勉強でもしながら暇を潰すことにしたのだ。



「水星さん」

「どうかしましたか?」

「そういえば水星さんは最近、ボクのところに来ていますが家の方に心配されませんか?」



黒子くんはそう質問をしてきた。

あ、そうか。黒子くんから見れば夜遅くまで女子がここにいるのは変だしね。



「いえ、両親は仕事ですし兄も部活なので家に帰っても暇なんですよ」



メイド達はいるけど。



「それに今日からは兄と一緒に帰るんです」

「そうなんですか、そういえば何故ボクの自主練に付き合ってくれるんですか?」

「静かな場所の方が好きなんです。それに黒子くんに興味があって」

「興味、ですか」



私の言葉に黒子くんは怪訝そうな顔をした。



「はい、でも変な意味ではないので気にしないでください」

「……そうですか」



彼はそう言い、止めていた手を再び動かし始めた。



沈黙が続く。

ボールのバウンドする音が館内によく響く。


転がっていったボールを黒子くんが取りに行ったときにこの静寂を破った人がいた。それは私でも黒子くんでもない。



ガラッ



扉の開く音がした。扉の方向を見てみると…。



「どちら様ですか」

「うわぁああ!!」



まるで示し合わせたかの様な2人。



「誰かと思ったら青峰くんですか」



そこには青峰くんが居た。






「よっし決めた!これから毎日ここで練習する!そんでいつか一緒にコートに立とうぜ!」



そんなこんなで青峰くんも黒子くんの自主練に付き合うことになった。


……あれ?



「黒子くんってバスケ経験者だったんですか?」

「え、はい。そうですが」

「……そうですか」



あ、兄さんからメールだ。



「兄がこっちに来たみたいなので私はそろそろお暇します」



私は疑問を抱きつつも、この場をあとにした。

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高村涼也(プロフ) - 霧月さん» コメント有難うございます。カメ更新な上に拙い文章ではありますが、精一杯頑張ります。 (2015年8月9日 18時) (レス) id: 74e89393c2 (このIDを非表示/違反報告)
霧月 - とても面白いです!!!更新頑張ってください!楽しみにしています♪ (2015年8月9日 18時) (レス) id: e601f87f67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高村涼也 | 作成日時:2015年2月12日 1時

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