Reason 22 ページ24
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月日は過ぎ、全中地区予選まであと少し。だが私たちの前にそれとは違うある壁が立ちはだかる。
「………だー！！分かんねえ！」
そう、テストだ。
と言っても、ほとんどの人が授業をしっかりと聞いており赤点を取るような人はほとんどいない。ほとんど。
だが青峰くんと灰崎くんは授業中はほとんど寝ていてノートはほぼ真っ白、赤点候補筆頭なのである。
しかも赤点の人は補習があり、ちょうど地区予選と重なってしまうのだ。
たとえ地区予選でもいつ、どのような事態が起こるかわからない。
なので私たち(一軍の1年＋マネ)は2人が赤点を取るのを阻止するために勉強会を開いたのだ。
「だからおまえ達はダメなのだよ！」
「分かんねえもんは分かんねえんだよ！」
「そもそも何で勉強しなくちゃなんねーんだよ！」
テストだからだろ。
2人は赤点を取ると試合に出られないと分かっているのだろうか。
因みに彼らには赤司くんと緑間くんがつきっきりで教えている。今は緑間くんが理科を教えているみたい。
「Aちゃーん」
「どうしました？」
さつきさんに声をかけられた。
「ここの問題どう解けばいいか分かる？」
「あ、そこ私も分からなかった所！」
「あぁ、ここはこうして……」
さつきさんと敦子さんは数学の方程式が分からなかったようだ。
「……で、両辺を4で割ればｘ=3になります」
「あ、そっか！Aちゃんありがとう！」
「いえいえ」
「Aちゃん！ここ分かる？」
「中国全土を統一…、これは始皇帝です」
「それだ！ありがとう！」
「どういたしまして」
さぁ私も勉強しないと……しないと。
赤司くんと緑間くんがこっちを見てるとかそんなの知らない。勉強だ勉強。
「水星」
「…何でしょうか」
「ちょっとこっちで2人に勉強を教えてやってくれないか？」
「嫌です」
うわ、くると思った、だが断る。
後ろで美希さんと敦子さんがキャーキャー言っている。
「何故だ？」
「私は3人を教えるので手いっぱいです。自分の勉強もあるし、それでもと言うならノートを使ってください」
絶対嫌だというオーラを出しながら、なんかそれっぽい理由を言ったら赤司くんはあっさり引いてくれた。良かった。
「2人とも、水星からノートを借りたから次はこれで勉強しよう(本当はOKして欲しかったがこんな解りやすいノートを貸してくれたから良いか)」
私は赤司くんがそんなことを思っていたなんて知る由もない。
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高村涼也(プロフ) - 霧月さん» コメント有難うございます。カメ更新な上に拙い文章ではありますが、精一杯頑張ります。 (2015年8月9日 18時) (
レス) id: 74e89393c2 (このIDを非表示/違反報告)
霧月 - とても面白いです！！！更新頑張ってください！楽しみにしています♪ (2015年8月9日 18時) (レス) id: e601f87f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高村涼也 | 作成日時：2015年2月12日 1時
