Reason 12 ページ14
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初めての部活があってから3日が経とうとしていた。マネージャーの仕事内容、部員の顔と名前は覚えた。あと覚えることと言ったらルール位かな?
今日は本を持っていないので図書室へ行って本を借りようと思い、目的地へ移動した。
「ここが図書室か。……随分と本があるな」
初めて来たが思っていたより沢山の本が揃っていた。さて、何の本を読もうか。
私は入り口付近の小説がずらっと並んでいる本棚へ足を運んだ。そして小説を数冊手にとってみる。あ、これ面白そう。
そんなことを思ってると私と同じような水色の髪をした少年が現れた。あの人は確か……。
「黒子……テツヤ君。であってますか?」
「!?……はい。あなたは水星Aさんですよね」
黒子くんに驚かれた。そんなに驚くことかな?
「よくご存知で」
「いえ、同じ部活のマネージャーなので。水星さんもよくボクのこと知っていましたね」
黒子くんの言葉に私は首を傾げる。
「??マネージャーが部員の名前と顔を覚えるのは当然じゃないですか?3年間部活が同じなわけですし」
「あ、いえ。ボクは三軍ですし影が薄いので名前を覚えられていないかと思いまして」
黒子くんはそう言った。あぁ、そういうことか。
「黒子くん。君はひとつ勘違いをしています」
「??」
「名前と顔を覚えるのに三軍だとか影が薄いとか関係ない」
だから気にする必要はありません。
私がそう言うと黒子くんは目を見開いた。
「……ありがとうございます」
「お礼を言われるようなことは言ってません。だって本当のことじゃないですか」
「それでもお礼を言いたいんです」
本当のことを言っただけなのに律儀だなぁ。
「そうですか。では私はこれで。部活頑張ってください」
「はい。水星さんもマネージャーの仕事頑張ってください」
「ありがとうございます」
私は本を借りて図書室をあとにした。
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高村涼也(プロフ) - 霧月さん» コメント有難うございます。カメ更新な上に拙い文章ではありますが、精一杯頑張ります。 (2015年8月9日 18時) (レス) id: 74e89393c2 (このIDを非表示/違反報告)
霧月 - とても面白いです!!!更新頑張ってください!楽しみにしています♪ (2015年8月9日 18時) (レス) id: e601f87f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高村涼也 | 作成日時:2015年2月12日 1時