【刀剣乱舞】アルビノ少女と刀剣男士

波紋34 ページ38

小説なんかでよくあるよね

"目を覚ましたら知らない天井が目に映った"

残念ですが、私も今絶賛その状態でございます；

しかもちゃんと布団に寝かされているし、傍には黒狼が置いてある



『和風の家…なのかな？』



障子や襖、それに畳とは…

しかも少し空気が重い

身を起こして周りを見るも何も置かれていない部屋で誰も居ない

どうしようかと思ったがとりあえず襖を開けて外の様子を窺った



『に、日本庭園？』



立派な庭が広がる家にいるようだ

かなり大きな庭な上に池まである

かなりお金持ちの人の家？



加州「レイ…？レイなの！？」



ずっと外を見ていると廊下から私の方を見る…加州さん？

え？はい？？

そう言えば…黒狼がなんか言ってたっけ

と、なるとここは…



『加州さん達の世界？』


加州「いつ来たの！？俺聞いてないよ！？」


『えっと…それは私にもよくわからなくて……あ、そう言えば三日月さんと言う方は居ますか？』


加州「三日月？いるけど…！もしかして三日月が！」



加州さんは一人で納得したように頷き笑顔を見せた

まだ混乱しているから私はどう反応してよいのやら…



『あの…わたしはどうしたらいいんでしょう？』


加州「え？レイはずっとここに居るんだよ？」


『え？』


加州「ん？」


『あ、あの…でも私はこの世界の人間ではないので…』


加州「あんなに泣いて"行きたい"って言ってたのに今更帰りたいなんて言わないよね？」


『う…あの時の事は忘れてください』


加州「俺ちゃんとレイの真名聞いたけど、間に合わなくて連れてこれなかったんだよね…
だから行った事なくて得意そうな三日月に教えておいたんだ〜」



そうか、だからあの時三日月さんは私の名前をフルネームで知っていたのか…



『そう言えば…どうやってこちらに連れて帰ってきたのでしょう？』


加州「隠して連れてきただけだよ？」


『その、隠すとは…どういう意味ですか？』


加州「"神隠し"って聞いたことある？」


『神隠し…』



古い神社や山などで突然行方が分からなくなった子供達とかよく"神隠し"にあったなんて聞くけど…

もしかしてその神隠しでいいのだろうか？

加州さん達は神様だからそう言う事が出来るのだろうか？



『それで…私はここでどう生活していけばよいのでしょう？』


加州「レイは俺達と一緒にいてくれればそれでいいよ」



加州さんはそう言って微笑んだ

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