【黒執事】モノクロの写真 2

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家に着き、早速準備を始める



雪杷家執事たるもの、例え加工品であったとしても買ったものをそのままお出しするわけにはいきません




リキュールの瓶を開け、中にハーブを入れる





もう一種のリキュールを開けて今度は乾燥した果実を




湿気がなくて涼しいところに瓶を置いたところでお嬢様の声が聞こえた





お嬢様の部屋に入るなり、




「何処にいた？」






「調理場におりました」






するとお嬢様は、聞こえるんだ、と目を見張る






「あんな小声で呼んだのに



すごいね」





相変わらず実験好きでして。





「どうなさいました？」






「1週間後に家に人を呼ぶ。


仕事に関わる人なんだけど、中国人でね


以前から中国の会社、崑崙っていうんだけど」




崑崙‥‥ですか



懐かしいですね


「で、今度私は貿易をアメリカともしようと考えてるわけ


セバスチャン知ってるかどうか分からないけど、今社会主義国家と資本主義国家の間でゴダゴダやってるのよ

アメリカと中国は敵対してるんだよね




だから今のうちに中国との関係をよくするとともにそれについて少し話し合いたい


まあざっとこんな感じ

ちょっと緊迫した食事会になり兼ねないから、把握お願いね」



「御意」




恭しく頭を下げ、私は部屋を後にした

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