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男の人の後ろを付いて歩いた。
見知らぬ人だけど、きっと事務の先生か指導の先生だろう。
いいえ、誰であってもいい。
またあの綺麗な瞳が見れるのなら、何だってするわ。
目を閉じると、浮かぶのはとても美しく、引き寄せられるような色の瞳。
その瞳は青色に見えるほど澄み切り、赤色に見えるほど力強い。
この人はきっと、神に愛された人だ。
『……はい、止まって』
「……!」
急に後ろを振り返ったその人。
慌てて次の一歩の足を引っ込める。
『さ、申し遅れたね。僕は神崎という者なんだ。気軽に神崎様と呼んでくれたまえ』
「……」
……何なの此奴。
別に、誇らしげに自己紹介するまではいいの、うじうじされるよりはよっぽどそちらの方がイラつかないから。
でもその後がアウト。
……様、て。
先程までは神崎と名乗る男に、これ以上ない好感を抱いていた。
が、それは一瞬で砕け散り、無くなった。
ムカつく、何なのよ「様」って。
お前、目が綺麗なだけで他は凡庸だろうが。
それとも、何。
私が不細工だから、見下しているの?
一目見た瞬間から、自分よりも劣ると判断したの?
ふざけるな。
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「……用事思い出したんで、失礼します」
『ちょ…、待って!!』
慌てて私の腕を掴んだ。
「急いでますんで」と神崎を睨みつけ、腕を振り払った。
早歩きでその場所を後にする。
『待ってよ! 何で皆僕が自己紹介したら帰ろうとするの!? 無礼すぎるでしょ!!』
後ろで馬鹿みたいに叫ぶ神崎。
付き合ってられない、少しでも好きになった私が悪かった。
やっぱり、この世の中はクズばっかり。
・
『ねー!待ってよぉ!! 君の願いを何でも叶えてあげるから』
『ほら、ね。言ってご覧よ!』
『分かった。二次元!!二次元に連れてったげる!!』
『……っ、僕実は……』
『神なんだよォオ!!』
…………………
…………………
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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午後の紅茶を午前に飲む - 学問のすすめみたい (2016年10月19日 15時) (レス) id: 40bff91c41 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉 照@NEO!(プロフ) - すごい……。本当にすごい……。← (2014年9月7日 0時) (レス) id: bb3e171dee (このIDを非表示/違反報告)
満月もなか(プロフ) - 前作フローチャート後にこちらに寄らせて頂きました。ED2のお話、本当に素晴らしいです。じんと胸に来るものがありました。愛し、愛される。本当に有り難く、素敵なことだと思います。こちらの作品を読めて良かった! (2014年4月4日 19時) (レス) id: 4ee75b096c (このIDを非表示/違反報告)
あむ - 頑張って! (2013年11月1日 21時) (レス) id: 8457e127f2 (このIDを非表示/違反報告)
美葵(プロフ) - ED1とか言う書き方がIbに似ていて好きです(^v^)文章書くのお上手ですね、尊敬します(*^_^*) (2013年8月28日 16時) (レス) id: 200e9abe6d (このIDを非表示/違反報告)
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