10話 ページ10
「もうわかんないよこんなの!!!!!」
夕食は昨日の残りのごはんをお茶漬けにして食べて、ただいま午後10時。
あまりにいきなり叫んだので、アレンの肩がビクッと震える。洗いものを一通り終え、またもダイニングでじっと座っていたアレンは、何事かとでも言うようにこっちを向いた。
「ごめん(・・;)数学がわからなくてもう泣きそうなくらいピンチで・・・」
叫んだって、言い訳したって何も起こらないのは知ってるんだけど・・・
「見せて。」
「えっ??えっ///???」
気がつくと、息がかかるくらい近くにアレンの顔があった。自分の使っているシャンプーの香りが、さらさらの髪から仄かに香る。
「筆記用具、借りていいか?」
戸惑う私に構いなく、アレンは私の使っていたシャーペンを手に取り、まだ真っ白なノートの左側になにやら几帳面な字でごそごそと書き始めた。
「こういう経緯で、こたえがこう出てくる。」
ん??
アレンが書いたところをよく見てみると数学の答えのような文章が並んでいた。
そこには先程わからなくて嘆いていた問題のこたえが・・・
足下!研究室から抜けてきたってことは理系か!
・・・高校1年生レベルの問題なら簡単か!
「ほかにも、この問題とこことここがわからないんだけど、教えてください!!」
すべて答えを写すわけにはいかないから、アドバイスを求めながらアレンに言われた通りに問題を解くと、宿題はあらかた終わった。
よかったあしたはおこられない・・・
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優夜さんのファン1号 - そして私が知らないうちに続々と小説の投稿が増えてる〜ひやー嬉しい悲鳴です (2016年9月24日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - 15話まで読みました。リサの学校が始まって宿題が難しそうにしているところでアレンが教えてる!頭もいいですね。 (2016年9月24日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - 8話から10話まで読ませていただきました。面白いです。アレン料理作れるんですね。すごいです。 (2016年9月15日 15時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - こんな、小説に出会えて幸せものです。次回作も楽しみ過ぎるです (2016年9月12日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
皇優夜(プロフ) - 優夜さんのファン1号さん» 閲覧ありがとうございます!まだまだ拙い文章ですが、たくさん嬉しい感想をいただけてうれしいです♪今後も随時更新していきますので、閲覧よろしくお願いします! (2016年9月12日 21時) (レス) id: cca9fc0d62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:皇優夜 | 作成日時:2016年9月10日 23時