白鳥沢のレギュラーに選ばれたのは苦労人イケメンでした (ページ10)

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次の日

朝練の前に朝ごはんを食べようと、工を叩き起して食堂へ向かう。

開いたままのドアをくぐると、奥の方にバレー部の先輩たちが固まって座っているのが見えた。

『おはざっす』

工「おはざーっす！」

近づいて挨拶すれば、真っ先に振り向いてくれる大平さん

大「おはよう、工。A。」

あぁ…やっぱりあなた仏ですよ、大平さん。

顔は弁慶ですけど。

ふと横を見ると、朝なのにふたつの定食盆が目の前に置かれている牛島さんがいた。

『え…ふ、ふたつ…？』

牛「？なんだ」

あまりに凝視しすぎたのか、怪訝そうな顔をする牛島さん。

『あ、いえ…牛島さんは毎日朝に２食食べるんですか？』

牛「あぁ。」

『………』

さすが全国に名を馳せる大エース、胃袋のデカさも大エース並に違いない。

工「お、俺も！俺も２食食べて、もっと筋肉つけます！」

案の定牛島さんを勝手にライバル視している工は対抗心に燃え、バッと食券機に走っていった。

『あ、こら！走るな工！』

天「オカンか」