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「今日の練習はここまで」
斉藤先生の一言で、一気に膝の力が抜けて床にへたり込む
『……死ぬかと思った』
超強豪校の部活はかなりキツいと分かってはいたが、想像以上だった
いくら中学の部活を引退したあとも毎日トレーニングをしていたとはいえ、さすがにブランクを抱えた身体にはこたえる
チラッと顔を上げると先輩たちは当たり前のように普通にストレッチをしていて、経験の違いを見せつけられた気分になった
天「Aチャーン大丈夫〜?」
『天童さん』
しんどそうだネ☆と言いながら隣にしゃがむ天童さんも、その近くに立つ白布さんも全く疲れているように見えない
『久しぶりだったのでついて行くのに必死でした』
天「そうだろうネ〜でも今日は全くハードじゃなかったヨ
ね、賢二郎〜」
白「あんなんでバテてたらお前これから練習について来れないぞ」
『え"っ』
もっと体力つけないと…とボヤいていると、後ろから瀬見さんと大平さんも歩いてきた
瀬「大丈夫かよA、顔死んでるぞ」
大「練習初日どうだった?」
『とりあえず今生きてることに感動してます』
白「大袈裟すぎ」
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作者名:kurikurina | 作成日時:2022年5月30日 18時