白鳥沢のレギュラーに選ばれたのは苦労人イケメンでした (ページ21)

今日:20 hit、昨日:64 hit、合計:64,227 hit

20 ページ21

一通りストレッチを終え、後片付けのために倉庫に向かう

天「いやーそれにしても、Aは今日見事に若利クンに吹っ飛ばされてたネ〜」

『うっ』

隣でケラケラ笑う天童さんになにも言い返せない

なぜなら今日のブロック練習で、俺が何回も牛島さんのスパイクに吹っ飛ばされたのが事実だからだ

天「挙句の果てには尻もちついてたし☆」

『忘れてください』

情けなさからくる顔の熱を顔を背けて隠す

天「アレーもしかしてAチャン恥ずかしがってるー？」

『うるさいです』

天童さんが顔を覗き込もうとしてくるのを全力で阻止した

大「まぁ初日だし、これから鍛えていけばいい」

瀬「初日にあれだけ動けてんなら大丈夫だろ。ほら」

『…あざす』

瀬見さんに手渡されたモップを受け取ろうとして、ふと今日一日の練習だけでテーピングだらけになった両の手のひらを見る

その手を見て改めて、自分が強豪校ではなく超強豪校に入ったのだと実感した

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

その後の部室にて＿＿＿＿＿＿＿

工「そういえばA、今日出された課題っていつまでって先生言ってたか覚えてるか？」

『明後日。ちゃんと話聞いてろよ…』

大「Aと工はクラス一緒なのか」

『クラスどころか、寮の部屋も一緒ですよ』

天「ブハハ！ちょー仲良しジャーン！」

川「それでロッカーも隣かよ」

瀬「まさか席も…？」

工「前後です」

天「ブハハハハ！！！」