閑話１ 会話文しかない ページ20
いつも通り、掃除や洗濯をこなしている暖かな午後のこと。
私 『にゃんこ！！！！』
沖田 「うわっ、急に大声出さないでよ」
永倉 「どうした！何かあったか？」
斎藤 「いや...」
私 『かわいぃぃぃ♡もふもふ...』
原田 「おうおう、見事に顔が緩んでんなぁ」
永倉 「ここまで笑顔なAちゃんは珍しいぜ」
沖田 「でも最近、春になって花がいっぱい咲いてるーってずっとご機嫌ですよ」
斎藤 「巡察中も花を見ていてばかりで全く集中していない」
千鶴 「Aさん、お庭もよく眺めてますよね」
平助 「ずっとおんなじもん見て飽きねーのすげぇよな」
原田 「普段澄ました顔して隊士の前じゃ男のふりも完璧だが、やっぱ女の子らしいところもあるんだな」
永倉 「実家では男として育てられたって言ってたし、ここでも男装させてるのがなんだか申し訳ねぇな...」
近藤 「お、なんだみんな。こんなに集まって、何か話してたのか？」
沖田 「Aちゃんに男装させてるのが可哀想だって話してたんですよ」
近藤 「ふむ...確かになぁ」
原田 「少しくらい女らしくいられる時間を作ってやってもいいんじゃねぇか？千鶴もな」
近藤 「そうだな、考えてみよう」
近藤 「ということで、花見に行くのはどうだろうか」
私 『花見、ですか？』
近藤 「A君は花が好きだというし、A君と雪村君が新選組に来てもう随分と経つだろう？我々のために日々働いてくれた君たちへの感謝ということで...どうだろう」
千鶴 「お花見...楽しそうですね！」
近藤 「君達用に女物の着物も用意するつもりだ。存分に楽しんでくれ！」
私 『い、いいのでしょうか...』
土方 「局長がこう言ってんだ。素直に受け取れ」
私 『そうですか...ありがとうございます』
千鶴 「ありがとうございます！」
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作者名：柊木 | 作成日時：2023年3月25日 1時
