どこにも 78 ページ46
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しょげてしまったまふくんを、出来る限り視界の中に入れないように私は動いた。
自分のせいでそうなっているのは 分かっているものの、きっとこれ以上適当なことをしたところで まふくんの為にはならないだろう。
…私は次第に、まふくんの返事がどこか…心の片隅で決まり始めている気がして。
もし、そうだとしたら。
ちゃんとまふくんに伝えなければな、なんて。
そんなことを考えながらぼーっと立っていると、A、と名前を呼ばれる。振り向くと オレンジジュースを片手に持った そらるさんが私を見ていた。
｢ そらるさん ｣
｢ ずっと片付けばっかしてるでしょ、これ飲んで休んで ｣
｢ ありがとうございます ｣
オレンジジュースを受け取って 近くのソファーに座ると、そらるさんも隣に座って持っていたビールを一口 口に含んだ。
そらるさんは、まふのこと気にしてる？と 私の今一番考えていることをさらりと捉えてくる。
｢ Aさ、好きな人は出来た？ ｣
｢ …分からない、です ｣
｢ 坂田にも告白されたりしたんでしょ ｣
｢ え、なんで知って… ｣
｢ 坂田から聞いた。…し、すごいわかりやすいからさ ｣
そう言いながら もう一口 缶ビールを口に運び、そらるさんは そろそろAが誰かに貰われる頃かぁ…なんて呟いて。
そんなことないです、なんて即座に出てこなかったのは…不意をつかれたからか、もう既に心の中に決まった人がいるからかは分からない。
｢ なんかやだなぁ ｣
｢ あはは、妹が貰われるみたいで…ですか? ｣
｢ んーん、好きな子が誰かにとられるって思うと ｣
｢ へ… ｣
｢ Aは今、まふか坂田かで迷ってるかもしれないけど… その中に俺も入れといて ｣
そう言った そらるさんは、立ち上がって缶ビールの殻を近くのゴミ袋へ放り入れた。それから、あ 酔ってるわけじゃないから、なんて。
不敵に微笑む そらるさんに、安心感以外の何かが加わるのに気付く。
私の悩みの種がひとつだけ、また増えた瞬間だった。
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いつも ありがとうございます 零生( reo )です。
今回 わっふるくりーむ様と コラボをさせて頂くことになりました！
愛しい君に花束を【歌.い/手】
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Ryuta052521/
短編集となります！
いちばん最初はクロスストーリーで、この作品の夢主ちゃんも登場しますので是非見てくださいね。
それでは、失礼しました！
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零生(プロフ) - とど!さん» 素晴らしい作品たくさんありますよね！ (2017年10月6日 18時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
とど! - 最近神作多い、、、 (2017年10月6日 18時) (レス) id: e86dc1fb73 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - きつねびさん» 悪いけど狐日和日和は書かないよ…() (2017年9月24日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
きつねび(プロフ) - 日和がつくとどうしても反応してしまう() (2017年9月24日 22時) (レス) id: 3090c9cf7a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 紫乃さん» はい！頑張りましょう(´・ω・｀)中間テスト嫌ですよね…想像するだけで鳥肌立ちます( 笑 ) (2017年9月23日 11時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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