どこにも 65 ページ33
そらる.side
やっぱり 瓦割り大会やりましょう！とか言って、まふが大量の 瓦を発注し始めた時は どうしたもんだかと思ったが、良かった。
Aには大ウケで、私もやってみたいです！なんて言い出す始末。全力で楽しんでるその姿を見て、俺は 満足感を得ていた。
けれど。
ほんの少し…ほんの少しだけ、俺の悪い部分が出てき始めていて。
まふと坂田に囲まれて笑う Aは、本当に楽しそうでいい事なんだけど、こっちを見てほしい 俺を見て笑って欲しいだなんて、欲が段々と出てき始めた。
まふに言われて認めたこの気持ちは、思った以上に厄介で扱いずらい。
理性をかけていないと、今すぐにでも飛び出して Aを引き寄せてしまいそうで 俺はぎゅっと自分の手を握りしめた。
“俺は 兄ポジションとしてAを見守る ”。その言い訳も、最早使えることは出来ない。この気持ちを抱えたまま、スタートに出遅れた俺は ただ眺めることしか出来なくて。
( アピールって、どうすればいいんだっけ…
そもそも俺、前彼女いた時ってどうやって出来たんだ…？ )
考えても浮かび上がらないそれは、意味の無いことだと分かりながらも そんなことに思考を持っていかせないと やってられなくなっていた。
今までは、俺以外の誰かとAが幸せになればいいと思っていたから、Aが困っていれば 誰か違うヤツと上手くいくようにそっと手助けをしていたし、坂田やまふにもちょこちょこ助け舟を出していたと思う。
けれど、今は そんなことも出来ない…というよりはしたくないのだ。素直になった俺の心は、ただただ Aが俺を見ればいいと叫ぶばかりで。
｢ 俺、ここまで不器用だった覚えないんだけど… ｣
それぐらい 好き、って事だろうか。
なんてことを考えた時点で恥ずかしくなってやめた。
Aにもう一度だけ視線をやるも、アイツの視線は 俺には向かなくて。
今までそう仕向けたのは俺なのに、なんだか胸が苦しかった。
＿＿＿＿
たくさんの投票 ありがとうございます。
オチアンケはここで締め切りたいと思います。
これから 終わりへと一直線に走っていきますので、振り落とされず ちょこちょこ感想をコメントに残しながら、ついてきてください。
よろしくお願いします！
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零生(プロフ) - とど!さん» 素晴らしい作品たくさんありますよね！ (2017年10月6日 18時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
とど! - 最近神作多い、、、 (2017年10月6日 18時) (レス) id: e86dc1fb73 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - きつねびさん» 悪いけど狐日和日和は書かないよ…() (2017年9月24日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
きつねび(プロフ) - 日和がつくとどうしても反応してしまう() (2017年9月24日 22時) (レス) id: 3090c9cf7a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 紫乃さん» はい！頑張りましょう(´・ω・｀)中間テスト嫌ですよね…想像するだけで鳥肌立ちます( 笑 ) (2017年9月23日 11時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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