【銀魂】あまのじゃく隊長【沖田総悟】

＃95　一人じゃない ページ45

「はぁあああ････」


人の部屋で負のオーラをまき散らす女

やめてくんね、俺の部屋で溜息つくのやめてくんね


俺までブルーになるから







「おかーさんかぁ･･･」


「･･･」




まぁ原因はお察しの通り

さっきの親子のことで･･･




コイツも家族いねーんだよな･･･









「俺も、さ
　いねーよ」


「･･･知ってる」


「土方さんも、近藤さんも
　旦那も、チャイナも、新八くんも」




まぁ土方さんは、義兄の嫁さんがいるけども





「新八くんとかブフォッ」



コイツしらねーのか、局中法度を･･･







　






「ま、そういうことだよ
　お前一人じゃねーんだから」


「･･･そうだけどさ」



顔をうつむかせて、小さく答えるA







「やっぱ家族いないと寂しいし･･･
　男の子、幸せそうだった･･･」


「･･･」








アイツが今にも泣いてしまいそうで


じっとしていられなくなった









　









「うぇ･･ッ!?」



「･･･俺が
　皆が居んだろィ」





ちょっとでも慰めることができたら、なんて


クサいセリフを並べて、ヤツを抱きしめた









　



「･･･ば、バカ
　私より心臓バクバクしてんじゃん･･･」


「ちちちち、ちげーし
　俺の鼓動はも･･･もともとそんなんだよ」


「それはそれでヤバイね」








････慣れてねーし、こんなこと

正直めちゃくちゃ恥ずいし




なんで俺がこんな････









「･･･隊長」


「ん」







　








　








　





「あ、ありがと･･･」







　









　






････あーカミサマどうか

今だけ理性を切らせてください






　




「･･･あの、たいちょ･･?」




床に倒れた(倒した)Aが

怯えたような引きつった顔で、俺を呼んだ





「噛む」


「えええええええええッッ??!!」









＿＿＿＿
＿＿




「･･･あれ、どうしたその怪我」


「･･･犬に･･･噛まれました」

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