【銀魂】甘い塊、甘い君【沖田総悟】

story.37 ページ39

「なー、総悟」


「なんですかぃ」



このままではいけない、と俺は
自ら総悟と話すことを打って出た


正直、今の奴はおかしい

＿＿＿＿あれだけ煽ったんだ、機嫌悪ィよな･･･



言葉を滑らせてしまえば、殴りかかってくるかもしれない






　




「お前は、今の生活楽しいか？」

「･･･なんの話ですか」


少し鋭い目で睨まれる



「今の女と付き合ってて、楽しいかっつってんだよ」




帰ってこない返事


俺は横目で総悟を見た


奴は、「はッ」と笑い顔を上げた



「あんたこそどーなんですかぃ
　Aと付き合ってんでしょ？さぞ楽しいんでしょーね」







いつの間にか広まった噂

言ってしまえば、付き合ってなんかない



全て、総悟をその気にさせるための演技






だが･･･

怒りの見える目

固めた拳



＿＿＿＿相当苛立ってんな･･･





不器用な野郎だ

と、俺は呆れたように笑う



はじめから素直になってりゃこんな事にはならなかったのに･･･









　


「そーだな、すげぇ楽しいぜ？
　もっと早くに付き合ってりゃよかったよ」


「･･･そりゃよかったですねぃ」





まだまだ


もっと、煽らねーと･･･







「お前はどこまでいったんだ？
　もう身体の関係までいってんのか？」


「んなのアンタに話す必要ねーでしょ」



自ら語る言葉ひとつひとつに


奴の顔は歪んでいく







望んで付き合ってるわけじゃない


そんなことすぐ分かった









　







　







　



ホント、不器用な奴･･･


　






　






　








　







　





「俺さ、Aのこと抱いたんだけど」





「は･･･?」

　





　







　



大きく開かれる瞳に



俺は確信を持った

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