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story.3 ページ4

「はーい、ってわけでテストの返却だぁ」


銀八から告げられた言葉に、生徒たちからブーイングの嵐
それを気にもせず、銀八はポツリと一言零した


「点数言ってもいい?
 俺一回やってみたいんだよねこれ」

「何も言わずに返してください」

瞬間ピタリと止んだ教室に、新八の声が響いた



テスト返却と言えば

「お前何点ー?」

「えー、お前こそ何点だよー」

とかありきたりな場面がある
3zでも、それはあった



「A、どうだったー」

自分の席のすぐ後ろに居るAに、沖田は問う
返事が帰ってこない

仕方なしに、勝手に覗いた



「わーすげー、1ケタ」

「うるっさいッ!!」

覗かれたことに気づくと、テストをすぐに隠した
沖田は呆れ気味にため息をつくと言った

「勉強しろよ」

「し、してるもん!」

「何分」

「・・・・2分くらい」

もう呆れるしかない
沖田はAの頬をつねると言った



「今日俺の家来い
 最低でも10点とれるようにしてやらァ」







と、いうわけで来ました
総悟の家に


「だる・・・」

「黙ってやれ」


さっきからものっそい厳しいんだよ総悟
ちょっと休もうとしたらつねってくるし

うとうと来たら頭叩かれるし




「もぉーわかんない」

「どこが」

私が呟くと、すぐに自分のノートから目を離し来てくれる
なんなの君
優しいのか、鬼畜なのかどっちなのホント


「全体的に意味不明」

「・・・」

今の言葉を、まるで聞かなかったふりをし
私にもわかるよう、教えてくれた



「ここは―――・・・・」


あーぁ、まさか成長したらこんな風になるなんて思いもしなかった
まさか総悟から勉強を教えてもらう身になるなんて・・・
ていうか総悟が賢くなるなんて予想外


「聞いてる?」

「聞いてます」


なんてのは嘘、ホントは大半聞いてない


「聞いてねーだろ」

「・・・はい」


・・・バレた




「ったく・・・、ちゃんとやったらアレやっから」

「マジ!?」


総悟の一言に、私に火がつく
「だからやれ」と無愛想に言われ、私は勉強に没頭した









「こんだけやったらもういい・・・でしょ・・」

あれから数時間
めったに勉強をしない私にとっては、地獄の時間だった
もう体はぼろぼろだ


「まぁ、お前にしちゃ上等だろぃ」


やっと勉強の時間が終わった
やっと・・・やっと終わったんだ


「総悟、ちょーだいッ!」

「へいへい」

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栗兎(プロフ) - ありりんさん» 返信遅れて申し訳ないです!!!:(;゙゚'ω゚'):泣けるだなんて嬉しいです!ありがとうございました(*´∀`*) (2014年11月3日 14時) (レス) id: 7f98b3fc2c (このIDを非表示/違反報告)
ありりん(プロフ) - 泣けます泣けますぅ〜(T□T) (2014年10月18日 21時) (レス) id: ae62b04dca (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです(*´∀`*)頑張りますね! (2014年5月24日 19時) (レス) id: 5a10e76db9 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ - 総悟ちょーかっこいいです!これからもがんばってください (2014年5月20日 18時) (レス) id: a7fb420e36 (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - ゆうかさん» あぁぁあッ、ありがとうございます!!・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ンすごく嬉しいです、ありがとうございます!更新頑張りますね!ヽ(´ー`)ノ (2014年5月17日 15時) (レス) id: 5a10e76db9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/  
作成日時:2014年5月3日 19時

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