#46 自分の弱さと後悔 過去編 ページ48
私は何もできなかった
せっかくお父さんが教えてくれた能力をなにも生かせず
ただ泣いて泣いて それで終わり
お父さんは第一に私たちのことを考えて、逃してくれた
たった一人で、私達を守るため敵に挑んだ
お母さんも、私達を守ってくれた
あれだけの敵が居たのに、無謀ってわかっていたのに
それでも私達を守るため、逃してくれた
兄ちゃんだって、私をおぶって
しんどいのに 辛いのに
ちゃんと守ってくれた 逃してくれた
だからいまこうやって生きてる
皆が私を守ってくれたから
命をかけて守ってくれたから
それなのに、それなのに･･･
私は何もできなかった
私だけ、誰も守れずに
守らずに
ただ泣いて、わめいて
最低だ、私は
大事な家族でさえ守れずに、生きていくんだ
誰一人守れずに
過去を引きずって、後悔して生きていくんだ
「私･･･ッ、弱い･･･」
泣き叫ぶ私のそばに、ずっと兄ちゃんは居てくれた
ただ泣くことしかできない、無力な私のそばに居てくれた
「Aは･･･、悪くない
仕方ないよ、まだ小さいんだから」
仕方無くないよ
私、皆を守ろうと思って、早いうちからお父さんに能力について習ってた
きっとこの力を活かしかして、家族を守ろうと、そう決めていたのに
そのために頑張って勉強したのに
怖がって、体が震えて、頭が真っ白になって
結局何もできなかった
口だけなんだ 私の言葉は
全部嘘
全部綺麗事じゃん
情けない
もうやだよ、大事な誰かを失うのは
今度は絶対、絶対守ってみせるから
絶対に死なせない
私が守る
もうあんな気持ち、嫌だから
「ごめんなA･･･
お前なら大丈夫だから、絶対死ぬなよ？」
そう誓ったけど
兄ちゃんは私をおいて何処かへ行ってしまった
あの時と、同じ気持ちが生まれた
また大切な誰かを失った気持ち
「兄ちゃんなら･･･生きれるよね」
それでもまだ生きてる
それだけを望みに、私は笑った
生きてる 生きてるから大丈夫
死んでない またいつか会える
だから大丈夫
お母さんも、お父さんももう居ないけど
私が二人の文まで精一杯生きて
今度こそ、大事なものを失わないよう、この命をかけて守る
あの時の二人のように
そう誓った
*過去編終了
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ウズメ - ＃4の「相変わらず息の荒い少女に目をむけたまま、銀時はそうこたえた」が、「相変わらず息の洗い少女に目を向けたまま、銀時はそう答えた」”洗い”になってますよーーー (2021年7月22日 19時) (
レス) id: feab4d6857 (このIDを非表示/違反報告)
神秋 - ( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？ (2017年7月26日 16時) (レス) id: 73df93152f (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 時雨さん» 教えていただきありがとうございます！すいません!!(_ _;) すごくいい作品だなんて･･･初作品なのでそう言ってもらえると嬉しいです！ありがとうございました(*´∀｀*) (2015年1月9日 18時) (レス) id: 431795fa35 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 7話(？)のところ、｢神楽がけ｣になっています！すごくいい作品ですね!! (2015年1月9日 8時) (携帯から) (レス) id: e97c9d1060 (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 黒水晶さん» 返信遅れて申し訳ないです!!まじですかΣ(ﾟДﾟ)ありがとうございます、すぐ直します!!m(_ _)m (2014年11月7日 22時) (レス) id: e82edda94f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時：2013年12月27日 22時
