#44 過去編 ページ46
「ほら、できた」
「わぁ・・・兄ちゃんすごーい・・・」
呪神魔特性の能力を使い、鍼は物を作り出していた
まだ昼で、カーテンの閉まっていない窓からは、太陽の光が差し込んでいる
「私もそんな風にできるようになるのかなぁ」
「できるよ、嫌でも父さんが教えてくれるし」
鍼がそう言った瞬間部屋のドアが開いた
「今お父さんを呼んだかな?」
「呼んでねェ」
笑顔でそういう父に向かって、鍼は怒筋を浮かべた
「なんだなんだ?Aも能力を極めたいのか?」
その言葉に元気よく返事を返すA
父はそんな娘の頭をくしゃくしゃと撫で、床に座った
「いいぞ、俺がいくらでも教えてやろう!」
指を鳴らし、歯を見せて大きく笑った
*
「お、いいぞいいぞその調子ッ!」
その日から、Aは能力を極めていった
__ピンポーン
ある日突然インターホンがなり、Aを残し父は部屋を出て行った
「すいません、お宅の種族をお聞きしたいんですが」
ちなみに、呪神魔の星はすでに滅んでおり、Aたちは別の星に住んでいた
Aたちの外見は人間に対し、この星の住民な皆人間ではなかった
やはり違和感を持たれ、訪ねてきたのだろう
「お父さん・・・」
話を済ませると、母は父に不安そうに話しかけた
「そろそろ危ないかもな・・・
引っ越すか・・」
Aが小さい頃から、何度も引っ越しを繰り返していた引っ越し
なるべくバレないよう、あまり外に出ないようにしひっそりと暮らしていたが
そろそろバレる可能性が出てきた
あの日、鍼が能力を使っていた その現場の目撃者が居たのだった___
*
「また引っ越し?」
「あぁ、悪いな何度も何度も・・・」
父は鍼とAの頭撫でた
荷物をまとめ、星を出ていこうと準備を始めて数十日
「明日この家を出るからね」
前日の夕食の時、母は子供たちに向かってそういった
___ドンッ!!ドンドンッ!
突然ドアを叩くような鈍い音が部屋中に響く
父はとっさに席をたち、母は鍼とAを抱きしめた
「おかーさん・・・、なにこれ・・」
「気にしないで・・・、Aたちには関係のないことよ」
そう言って微笑む母だが、目には雫が溜まっている
ついに、ドアが破壊され入り込んできたのは武器を構えた天人たち
Aと鍼は震え上がった
「な、何者だお前ら・・」
「何者ォ?そりゃこっちのセリフだ呪神魔め・・・」
背筋がゾクリとして、冷たい汗が流れた
#45 「なんでこんな目に__...」 過去編→←#43 勝敗決定
205人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウズメ - #4の「相変わらず息の荒い少女に目をむけたまま、銀時はそうこたえた」が、「相変わらず息の洗い少女に目を向けたまま、銀時はそう答えた」”洗い”になってますよーーー (2021年7月22日 19時) (レス) id: feab4d6857 (このIDを非表示/違反報告)
神秋 - ( ,,`・ω・´)ンンン?( ,,`・ω・´)ンンン?( ,,`・ω・´)ンンン? (2017年7月26日 16時) (レス) id: 73df93152f (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 時雨さん» 教えていただきありがとうございます!すいません!!(_ _;) すごくいい作品だなんて・・・初作品なのでそう言ってもらえると嬉しいです!ありがとうございました(*´∀`*) (2015年1月9日 18時) (レス) id: 431795fa35 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 7話(?)のところ、「神楽がけ」になっています!すごくいい作品ですね!! (2015年1月9日 8時) (携帯から) (レス) id: e97c9d1060 (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 黒水晶さん» 返信遅れて申し訳ないです!!まじですかΣ(゚Д゚)ありがとうございます、すぐ直します!!m(_ _)m (2014年11月7日 22時) (レス) id: e82edda94f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:栗兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時:2013年12月27日 22時