#40 彼らしくない ページ41
__ぎゅッ
「!?」
突然前方にかかる体重
顔面から倒れそうになって、思わずあたふた
と、思いきやなんとかバランスを保ってセーフ
そっと後ろを向くと、私は大きく肩を震わせた
「はよー・・・」
「・・・え、あ お、はようございます・・?」
すぐ顔の前には、まだ眠そうな目をした沖田さん
謎のアイマスクをつけている
「ぇと、どうかしました?」
「んー・・・、なんかこう・・・」
ぼそぼそとつぶやくと、それっきり黙り込んでしまう沖田さん
あれ、寝た?と思うと、彼はしゃがみ込む
「ちょ、沖田さん?!」
眠いなら寝とけばいいのに、なんでわざわざ・・・
「風邪ひきますよ、それともひきたいんですか
仕事サボりたいんですかッ」
「すぅ・・・、すぅ・・・」
だめだこの人・・・
つくづくこれが一番隊の隊長でいいのかと思う
「あーもーどーしよ・・・」
こんな男の人運べるわけないし・・・
__チャキッ
当たり前かのように剣を構え、沖田さんの首に向けてみる
気配だけじゃ起きず、なんかいらっときて頬をちょっとした切り傷程度に斬った←
「・・・お前、早まり方が早くねーか・・・・」
「いや、起きてくれなかったんで」
やっと起きてくれ、切れた頬をそっと押さえる
頬を伝って流れる血が、指にも伝っていく
「明日には治ってますよ」
「・・・我慢しても無理だな
殺意が芽生えたわ」
指についた血を舐めると、立ち上がり部屋へ向かった
私はそれを追いかけ、話しかけた
「さっきなんて言いかけたんです?」
「なにが」
「『なんかこう・・・』って半寝しながら言ってたじゃないですか」
横目で私を見ていた視線が前へ向くと、こういった
「・・・なんか、寂しそうに歌ってたから」
図星で、びっくりした
ていうか、わかるんだ・・・
なんか沖田さんらしくない気がした
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ウズメ - #4の「相変わらず息の荒い少女に目をむけたまま、銀時はそうこたえた」が、「相変わらず息の洗い少女に目を向けたまま、銀時はそう答えた」”洗い”になってますよーーー (2021年7月22日 19時) (レス) id: feab4d6857 (このIDを非表示/違反報告)
神秋 - ( ,,`・ω・´)ンンン?( ,,`・ω・´)ンンン?( ,,`・ω・´)ンンン? (2017年7月26日 16時) (レス) id: 73df93152f (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 時雨さん» 教えていただきありがとうございます!すいません!!(_ _;) すごくいい作品だなんて・・・初作品なのでそう言ってもらえると嬉しいです!ありがとうございました(*´∀`*) (2015年1月9日 18時) (レス) id: 431795fa35 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 7話(?)のところ、「神楽がけ」になっています!すごくいい作品ですね!! (2015年1月9日 8時) (携帯から) (レス) id: e97c9d1060 (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 黒水晶さん» 返信遅れて申し訳ないです!!まじですかΣ(゚Д゚)ありがとうございます、すぐ直します!!m(_ _)m (2014年11月7日 22時) (レス) id: e82edda94f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時:2013年12月27日 22時