【銀魂】死神と呼ばれた少女【沖田総悟】

#25　本格的に隊士になりました ページ26

その日の昼、Aは近藤の部屋に呼ばれた

中にはもう一人土方が居て、ニヒルにタバコを吹かしている

「悪いね、わざわざ」

「いえ、気にしないでください」

Aはニコッと笑みを浮かべると、近藤の前に座った

既に隊服はもらい、完璧な真選組の隊士となっている

だが、まだどこの隊につくかが決まっていなかったのである

「今日呼んだのは、Aちゃんをどこの隊につかせるかが決まったから
　早速知らせようと思って」

近藤の次に、土方が口を開いた

「まだあんま実力も見てねぇから、結構悩んだんだが･･･
　とりあえず三番隊に所属してもらうことにした」

「三番隊･･･ですか」

「あぁ、今はな
　だが呪神魔は夜兎を超えるという話がある
　また変更するかもしれん」

「わかりました、では改めて宜しくお願い致しますね」

もう一度笑みを浮かべると、近藤が「戻っていいよ」と言いAは部屋をあとにした

「三番隊ねェ･･･」

部屋を出ると共に、横から聞こえた声

Aは顔をしかめた

「盗み聞きですか、趣味悪い」

「たまたまでィ、に･･･しても」

前に向かっていた視線をAにむける

彼女の表情は相変わらずしかめっ面

「てめぇの実力で三番隊ってなんか惜しい感じだな」

「･･･どう言う意味？」

沖田の言葉にAは首を傾げた

「まんまだよ、折角呪神魔っつー最強に近い戦力手に入れたってのに
　････まぁどっちでもいいか、一番隊なんかに入ってこられても厄介だし･･･」

「一人でブツブツいうのやめてくれます？気味悪いんで」

この言葉にカチンとくる沖田は怒筋を浮かべ、Aに近づく

特に逃げようとも攻撃しようともしないAは、腕を組み沖田を見上げた

「さっきから趣味悪いだの気味悪いだの 年上＋上司に向かってなんだよてめぇは」

「年上も上司も関係ありません、貴方に敬語使っているだけでも感謝して欲しいくらいですよ」

部屋にいる近藤は、部屋前から聞こえる言い合いに耳を傾ける

土方は呆れ気味にため息を着いた

「なんで感謝なんかしなきゃなんねーんだよ
　お前礼儀ってのがなってねーんじゃねェの？」

「なってないのは貴方でしょう、朝の貴方の土方さんに対しての態度なんですか
　なめてるんですか」

「誰があんな汚ねーもん舐めるかよ
　腹壊すわ」

そう言葉を発した瞬間部屋の障子が開く

「オイコラそれどう言う意味だ」

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