四十八杯目、焼き鳥にされたくなかったら ページ49
A「お待たせいたしました…。」
まずAが最初にフランスにケーキを出す。
そのあと、脇に控えている俺やスヴェーリエがスイスやリヒテン、ほかの審査員にあのケーキを出す。
これで…。
勝つ!!
・
A「兄さん、これ…」
キッチンでAが見せてくれたのは、ブドウの葉だった。
デン「なんだべこれ?」
スー「ん…!!」
デン「?」
スー「これを使って…。」
・
未完成だったあのブドウのケーキを完成させたのは、スヴェーリエのひらめきと、Aの努力だった。
…結局俺、何もしてねえべ!
でもまぁ、結果おーらいだべな!
って、それよりも…
さっきから接客してるはずのアイスの姿が見えねえんだけど…。
今はそれよりも目の前のことで精いっぱいだっぺ!
A「紅茶のおかわり、いかがですか?」
スイス「あ…ああ。もらうのである。」
リヒ「こちらにもくださいまし。」
A「はい〜!」
Aは心配ねえべ。
スヴェーリエは…よし、紅茶を入れてるし…。
フィン「はーい!おかわりお持ちしますー!」
ノル「…。何か御用でも?」
それは逆効果だっぺ!兄弟!
しっかし…アイスがいねえってのは…。
・
最悪…。
Aがあんなに考えて、他の人も頑張って準備して…
やっと本番だったのに…。
僕は本当に馬鹿だ…。
あの後、何とか花を入れ替えたりしてちゃんと元に戻して、一応収拾はついたんだけど…。
それでもやっぱりショックだった。
間違えないように間違えないように考えてたのに…。
僕だけ審査中なのに控室に戻って膝を抱えて泣いた。
だって…。
涙が止まらなくて…。
パフィ「おいおい、男がそんなミスで泣くなよな!」
アイス「黙って…焼き鳥にされたくなかったら…。」
パフィ「はいはい。」
本当に…みんなに謝りたい。
バン!!
大きな音を立てて控室のドアが開いた。
ベル「あんた!何してんの!?」
えっ…?
ものすごく怒ってる…?
ベル「あんた、もうすぐ審査終了なのにいかなくていいん!?審査終了時に全員そろってないと失格になるんやで!?」
アイス「えっ…!?そんなこと聞いてなかった…!」
ベル「今、Aがボロボロになりながら探してるんやで!ほら、早く行けっ!」
…っ!!
行かなきゃ…。
皆に謝らなきゃ…!
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祈り子の夢(プロフ) - めっちゃ、面白いっす!あと、友希いいすか? (2011年11月7日 20時) (レス) id: 3da27dd20e (このIDを非表示/違反報告)
イギリス命(プロフ) - そうでしたか、恐れ入ります すみません後、私には、呼び捨てでタメでいいですよ (2011年9月30日 7時) (携帯から) (レス) id: 0ab2d64ee3 (このIDを非表示/違反報告)
しざき@ - 2424してしまい他の人にドン引きされた… (2011年8月27日 20時) (レス) id: 2921c5471f (このIDを非表示/違反報告)
あくあ☆ - 初めまして、小説すっごく面白かったです! 個人的に北欧好きなので、キュンキュンしました☆←これからも執筆頑張ってください、心から応援しています! (2011年8月25日 1時) (レス) id: 9ec06f2105 (このIDを非表示/違反報告)
クレナイ - イギリス命様>一杯目は、アイス君目線で書いているので、「ダン」で大丈夫なんです〜!キャラ表記とナレーション的文章は一応別にしてあるので、読みづらかったらすいません!! (2011年8月2日 0時) (携帯から) (レス) id: efac0a9753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻樹クレナイ