149、俺たちの仲間 ページ1
明日人と一星と合流できて、一安心したAたち。
風丸「一星も平気か?」
一星「はい…申し訳ありませんでした。みなさんにご迷惑を…」
一星がみんなに向けて謝罪すると、剛陣はそんな一星の襟首を掴んで、地面へと投げ飛ばした。
突然のことに一同は驚愕した。
剛陣「申し訳とかご迷惑とか言ってんじゃねえよ!お前はもう俺たちの仲間なんだよ!こう言う時は黙ってガーっと抱き合ったりするのがチームなんじゃねーのかよ!」
一星の胸ぐらを掴み、訴える剛陣。
一星「…ご、剛陣さん…」
剛陣に手を差し伸べられ、一星は立ち上がった。
剛陣が皆の気持ちを代弁してくれて、Aは剛陣に感心の目を向けた。
万作「珍しく剛陣先輩の言う通りだ」
珍しく、という単語に剛陣は反応を見せた。
万作「何も遠慮することはない。今までのことを全部ひっくるめて、俺たちは同じ目標を目指す仲間になったんだ」
氷浦「たとえぶつかったって、仲間ってことが変わるわけじゃないさ」
岩戸「ゴス!部屋でももっと話そうゴス!」
大谷「これからは何でも言ってくださいね」
心優しき仲間たちが、一星に本音をぶつける。
一星「みんな…ありがとう」
自分には仲間がいる、それに触れた一星の瞳は涙で潤んでいた。
剛陣「だから抱き合いやがれ!」
剛陣が抱きつけば、一星も「汗臭いですよ」と笑った。
みんなが笑い合っているところへ、他を捜していたメンバーも合流した。
すっかり朝日がのぼり、宿舎までの道を歩くイナズマジャパン。
一星「明日人君、ありがとう。わざわざ迷わせてくれたんだよね。俺がみんなと溶け込めるように」
明日人「わざとじゃないよ、全然」
一星「う、嘘でしょ?そんなの有り得る⁉」
明日人「まあ、勢いで出ちゃったからなぁ」
…やっぱりだ。明日人はそういうとこ抜けてるから。
まあそう言う私も人のこと言えないけど…。
…でも、明日人も一星君に分かってもらいたかったんだね。一星君が一人じゃないってこと。
明日人のおかげで一星君もそのことに気づけたようだ。
一星ならもう大丈夫だと、Aは微笑んだ。
氷浦「で、滝はどうだった?」
明日人「あ、そうそう。カッパいたよ」
基山「えっ…⁉」
タツヤが驚いて動きを止めた。
貴女「それ本当⁉」
坂野上「やっぱりカッパはいたんですよ!ほら、言った通りでしょ!」
貴女「いいなー見たかった!」
Aと坂野上がはしゃぐ中、タツヤは腑に落ちなさげな顔をしていた。
84人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アンリ - あの、すみませんが118のところリバ表ではなく下馬評だとおもうのですが…もし合ってたらすみません (2020年5月14日 7時) (レス) id: 57294cbbcb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます!私もクラリオ好きなのでそうおっしゃっていただき、とても嬉しいです…!!クラリオとの絡みはこれからも入れていく予定なので楽しんでいただけると嬉しいです!これからも頑張ります! (2019年8月2日 14時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - クラリオ好きなので、クラリオとの絡みがとても嬉しくて!!いつも拝見させていただいてます!面白くてキュンとして!!大好きな作品です!!これからも応援します!! (2019年8月2日 14時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - まりもさん» コメントありがとうございます!氷浦くん可愛いですよね!好きな子ができた氷浦くんも最高に可愛い反応を見せてくれそうだなあと思っています! (2019年7月20日 18時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ああぁああぁ氷浦くん……!!!かわいい!!! (2019年7月20日 15時) (レス) id: 09f5487487 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅葉 | 作成日時:2019年7月20日 13時