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ソラが来てからというもの、ユンギは毎日ゆるゆる。
ずっとソラをだっこしてるし、一緒に寝ることもある。
「犬派だって言ってたのにね」
「それはあくまでも好みだろ。一緒にいる方が好きになるに決まってる」
「ふーん。じゃあ、私もユンギのタイプじゃないかもしれないってことか」
「……は?」
だって、今の言い分だとその可能性もあるでしょ?
もしかしたら、ユンギはもっと綺麗な人が好みかもしれない。落ち着いてて、上品な人が好きかもしれない。
「もし、私じゃなくてユンギの理想の人と出会ってたら、今ここにいるのは私じゃなかったかもしれないなぁって」
「……A」
でも、今ここにいるのは私だから。
それって、なんだか奇跡みたいじゃない?
すると、ソラが私の手に頰をすり寄せた。
あんまりにも可愛いから、抱きしめて一緒に遊んでいると、ぐらりと体が動いて。
「ユンギ、ソラが……」
「A以外とか、ありえないから」
「え……」
「どれだけ好みの奴に出会ってたとしても、俺は絶対Aを好きになる。Aしか好きにならない」
ぎゅっ、と強く抱きしめてくる。
間にいるソラが少し苦しそうに鳴いて、ようやく体が離れた。
「……もし、とかそんなこと言うな。そんなこと言わなくても、俺が好きなのはAだけだから」
「……ふふ。うん。ちゃんと分かってるよ」
そっと口づければ、頭を押さえられて逃げられなくなる。
唇が離れると、ニャアという声とともに琥珀色の瞳が私たちを見つめていて。二人とも咄嗟に顔を背けた。
……猫なのにね。ちょっと恥ずかしいや。
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閔(プロフ) - Bigloveさん» わわ、とても嬉しいお言葉!(*´∀`*) 本当に、可愛いの極みですよね...ニヤけを抑えるのに必死でした(笑) ご本人は犬を飼ってらっしゃるので、このお話では猫にしようかなぁと。ふふ、正解でしたね!(*^^*) ご愛読ありがとうございました!次回もお楽しみに! (2020年4月7日 8時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
Biglove - 微糖ユンギさん、最高でした…!約指輪を照れ臭そうに渡すユンギさんもばっちり妄想できましたよ!可愛いの一言です(*´∀`*)…犬も良いですけど、猫と戯れるユンギさんの写真集とかあったら最高ですね。ずっと見てられます(笑)新作も待ってますね。 (2020年4月6日 15時) (レス) id: c79a63cea7 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - ダッフィー θ ω θさん» わぁ!ダッフィー θ ω θ様もユンギ推しなのですね!嬉しいです!!少しでも多くのユンギペン様に、少しでも多くのARMYの皆さまに読んでもらえたら嬉しいです(*´∀`*) 次のお話も頑張りますね!ありがとうございました! (2020年4月2日 14時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
ダッフィー θ ω θ - めっちゃ、いい話をかいてくれてありがとうございやす!!私も、ユンギ推しで、この物語見るのが楽しみでした!ありがとうございました!!w次も楽しみにしてます! (2020年4月2日 0時) (レス) id: 8e13a950e1 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - サグアさん» わぁ!ありがとうございます(*´∀`*) とっても嬉しいです!サグア様の癒しとなっていたら幸いです(*´∀`*) 残り4人。素敵な彼らを書いていけるよう頑張ります!ありがとうございました! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:閔 | 作成日時:2020年3月1日 22時