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「俺あんま食えないじゃん。だから一個失敗するとダメージがデカいんだよね」
「あー、確かに。残すのも悪いしなぁ」
んー、と北山は腕を組み考え始めた。
そんなに真剣に考えなくてもと思ったが、北山は食べることが好きだから一食一食大事にしているのかもしれない。
「俺もちょっともらっていい？」
黙々とショートケーキを食べていたと思ったら、渉が急にフォークを出してきた。
「おう、食べて食べて」
北山がケーキの皿を渉に差し出し、渉も自分の皿を差し出した。
「これも美味しいから食べてよ」
「いいの？」
二人はお互いのケーキを食べ合って笑っている。
急にさっきまで美味しかったチョコレートケーキが、口の中でぼそぼそ余るような感覚がして首を傾げる。
「……これ」
だから自分の皿を北山に差し出した。
「ん？」
「……食べたかったら食べてもいいけど」
北山がこんな甘いケーキ食べたいわけないって分かっているのに、なんでこんなこと言ってるのか自分でも自分の行動が謎だ。
でも渉と食べ合うのを見てたらなんか。
「それ藤ヶ谷好きなんだろ？ 一人で食えよ」
前と同じことを言ってくる北山に、なんで分かってくれないんだなんてそんな駄々っこみたいなこと思ったって口に出せない。
「ミツに食べて欲しいんじゃない？」
そのまま皿を下げようとすると渉が横から口を開いた。
「え、そうなの？」
大きい目を更に大きくして北山が俺を見る。
「……この時期しかないから食べたいかなって」
その目を見ていられなくて視線を逸らしながら、もそもそと口を動かす。
「ちょっと甘いかもしれないけど、多分コーヒーと一緒だったら美味しいと思うよ」
渉が更なるフォローを入れてくる。
なんだかめちゃくちゃ食べて欲しいって言っているみたいで恥ずかしい。
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くらげ(プロフ) - まちゅみさん» まちゅみさん、お久しぶりです！お忙しい中、読んで下さった上にコメントまで頂きとても嬉しいです(*´ω`*)そしてKさんと一緒に泣いて下さってありがとうございます(;_;)今�い鯑匹鵑撚爾気辰討い襪里�なと思うと緊張しますが（笑）最後まで読んで頂けると嬉しいです！ (2019年12月16日 22時) (
レス) id: b17685444c (このIDを非表示/違反報告)
まちゅみ(プロフ) - くらげさん、お久しぶりです！半年くらい読むのを離れていたのですが。。。うわ〜ん(つд；*)胸のあたりがきゅぅっとしました。北山くんと一緒に号泣です。どうしても伝えたくて今さらながらコメントしました。このまま�い眛匹濘覆瓩泙� (2019年12月16日 20時) (レス) id: 3adf70ee92 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - makoanjyuさん» makoanjyuさん、いつもありがとうございます！苦しみ揺れるKさんがこの後どうなっていくのか、そしてFさんをはじめ色々な視点が交わってまたこの恋が動いていく予定ですので移行後も引き続き読んで頂けると嬉しいです(*≧∀≦*)コメント本当にありがとうございました！ (2019年5月16日 20時) (レス) id: b17685444c (このIDを非表示/違反報告)
makoanjyu(プロフ) - 更新ありがとうござます！FKの心の距離がゆっくり近付いた半年間。でも遅咲きの桜の下でFさんへの再告白に返事を貰えず自分の恋心を断ち切る決心をするのに苦しみ涙するKさん。Fさん視点からのこの恋の行方を早く読みたくて震えてます♪(´ε｀ ) (2019年5月15日 23時) (レス) id: 0af91584b9 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - yikumiさん» yikumiさん、こんばんは！最初から読んで頂いていたなんて…！コメントまで頂き本当にありがとうございます(；ω；)好き故に揺れる想いも書きたかったのでそう言って貰えて嬉しいです。次はFさんはじめ色々な視点が入ってきますので引き続き読んで頂けたら嬉しいです！ (2019年5月15日 18時) (レス) id: b17685444c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ
| 作成日時：2019年4月15日 18時
