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その後、Aは佳主馬にOMCの基礎から叩き込まれ、メキメキと上達.............する訳もなく、佳主馬にしごかれ死んでいた。
『ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!なんか変な動きしたァァァ!!!』
「だから、この動作はshiftとEnterだって言ってるでしょ。」
『えぇ!?spaceじゃなかったっけ!?』
「違う。じゃあパンチして右後ろに飛んでみて。」
『とうっ!あれれ!?なんかバク転した!?!?』
「........。」
空は既にオレンジ色になっていて、数時間やってもほとんど上達しないAのド下手さとセンスの無さを物語っていた。
そんなAがこの数時間でただ一つだけ出来るようになったのは...........
「次、掴んで引っ張る動作。」
『はっ!うへへ、この動作は完璧ですぜ。』
「掴んで引き寄せても攻撃出来なきゃ意味無いけどね。」
『ぐっはぁ!心に刺さる.....!!そ、そんな事言わないで.........!!私にできる精一杯の事だよ!?これ!?』
心臓を抑え、オーバーなリアクションで叫ぶA。
そう、相手を掴んで引っ張る動作だけは一丁前に出来るようになったのだ。
と、言っても佳主馬が言った通り、Aは攻撃が死ぬ程下手くその為あまり意味は無いのだか。
「なんでこの動作だけ出来るようになったかな。攻撃ろくに出来ない癖に。」
『うーん。多分柔道で同じ動きがあるからかなー?柔道って相手を引っ張って体勢崩してからぶん投げるし。』
「ふーん。」
柔道でも投げなきゃ意味無いけど、と言いたげな佳主馬。
『唐突なんだけど、喉乾いた。』
「そりゃ、散々騒いでたからね。じゃあ、キッチン行ってそのまま家の中案内するよ。」
『賛成!』
佳主馬が生息する納屋の正面の中庭を右に行くと、キッチンやリビング、御手洗、お風呂等があるらしい。
逆に左に行くと親戚が集まった時にご飯を食べる大広間がある。
今はキッチンに用があるので右に曲がる。
キッチンにつき、麦茶をコップ一杯貰う。
2人ともかなり喉が渇いていたのか、Aと佳主馬はごくごくと一気に飲み干した。
『ぷはぁ!生き返るねぇ〜!』
「全く、銭湯上がりの老人じゃないんだから。」
『またまたぁ〜、佳主馬も生き返ったでしょ?』
「まあね。」
なんとも平和で微笑ましい会話である。
その後屋敷を一周まわって納屋に帰ってきたAは、(この屋敷に中庭が3つあったよ…)と相変わらずこの屋敷のサイズ感に馴染めずいた。
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モモ LOVE - カジュマー!!!!!!!!(泣)(泣)かっこよかですー!!(泣)これからも頑張ってください!!!!!!(泣) (2019年11月11日 16時) (レス) id: 592a6abe49 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!応援してます! (2019年10月11日 17時) (レス) id: 0880c99870 (このIDを非表示/違反報告)
奏音♪(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!これからも更新頑張ってください!応援してます!佳主馬君尊い…… (2019年8月3日 16時) (レス) id: ac6889db09 (このIDを非表示/違反報告)
イアサ(プロフ) - わーたんさん» わーたんさんコメントありがとうございます。面白いなんて嬉しいコメント貰ったら無理して頑張っちゃいます!これからもこの駄作をよろしくお願いします(o_ _)o (2019年7月29日 12時) (レス) id: a05709b1ac (このIDを非表示/違反報告)
イアサ(プロフ) - 雫さん» 雫さんコメントありがとうございます!読みやすいなんて言って下さり感激の渦に飲み込まれています(笑)私も雫さんの作品楽しみながら読ませて頂いてます!これからもこの駄作をよろしくお願いします(o_ _)o (2019年7月29日 11時) (レス) id: a05709b1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いあさーもん | 作成日時:2018年7月9日 0時