まさかの王子 ページ20
私が一人暮らしをしている家まで、悠飛は送ってくれた。
私はお礼を言って、部屋の中へ入る。
そして、実家に電話した。
「明日か明後日、帰っていい？」
電話に出たのは上機嫌のママだった。
「勿論いいわよ！映画化したんでしょ、おめでとう。この調子なら近いうちに家が買えるんじゃない？そしたら今度奈子と遊びに行くわね」
帰省についての話を早く終わらせ、収入の話に。
小説家になる、って言った時は、そこそこの反対はされたけど、小説家として売れたら、ママはずっと上機嫌なんだ。
まわりの知り合いや友人に、
「お子さんは三人いるのね、長男は東大卒のエリート、長女は有名小説家、次女は名門高校現役、でしょ、すごいわねえ」
と言われ、有頂天に舞い上がったらしい。
ママ、軽いからなあ・・・。
私は次の日、割と大きめな荷物を持って、電車で実家に帰省した。
「あ、お姉ちゃん！久し振り！」
奈子は天然、という言葉を感じさせない可愛らしい美女になっていた。
ああ、どうやったらあの天然がこんな綺麗になるんだろ。
でもその顔に似合わないほんわか、ふんわりした空気は変わらず。
「ママ、お姉ちゃん帰って来たよ」
高校生になったなあ。
きっとあの笑顔だから、高校でも上手くやっているに違いない。
あの子って、ＩＱすごく高いから、意外に。
「あ、おかえり！彩」
ママがいつも以上に浮かれて、出てきた。
「ただいま」
なんか、良い事あったの？
「あのね、王子が来てるのよ」
王子・・・？
私が呆気に取られていると、奥の部屋から、爽やかな笑みを零した、王子が現れた。
ＫＡＩＴＯ王子だったんだ。
なんで、うちにっ！？
「アーヤが返ってくるって聞いたから。久し振り。元気？」
美しい微笑を浮かべ、高宮さんは私の前へ現れた。
とても大人っぽくなっているのに、その爽やかさは全然変わらない。
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こけし - 更新楽しみにしています！ (2019年11月15日 18時) (
レス) id: 59149e5449 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 漢検と英検の勉強頑張って！！次の更新楽しみにしてるよ〜！ (2019年10月14日 12時) (レス) id: e17975151e (このIDを非表示/違反報告)
するめちゃん - ごましお @Project KZさん» 見てくれてありがとうございます！そうですね、もうすぐ皆大集合します、待っていてください！文才が溢れている！嬉しいです・・・！頑張りますね！ (2019年8月26日 8時) (レス) id: 2226292568 (このIDを非表示/違反報告)
ごましお @Project KZ(プロフ) - 早くKZ全員で集まれるといいですね♪文才溢れてますね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))尊敬しますm(._.)m溢れた分は私が回収しておk((殴 (2019年8月25日 22時) (レス) id: b3a1986b4c (このIDを非表示/違反報告)
するめちゃん - 上杉乃彩さん» 誤字ったやつは見なかった事にしてください (2019年8月22日 19時) (レス) id: dce6a31fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：するめちゃん | 作成日時：2019年7月26日 9時
