秀知院学園生徒会庶務ちゃん【かぐや様は告らせたい】 (ページ15)

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庶務13 ページ15

私の出番はさっきの応援合戦でお終い。あとは残りを見るだけだ

そういえば団体対抗リレーに石上くんが急ピッチで入ることになったらしい。

私はミコちゃんと一緒に観戦することにした

周りからは、あまりいい声は聞こえない。

｢アンカーの人準備してくださーい！｣

その声とともに、石上くんはラインに立つ

｢石上くん、鉢巻きしてない...？｣

彼の頭には赤色のハチマキがなかった。
石上くんもそれに気づいた様子

私のハチマキ白だし...パニクって分かってなかったら...！

するとそこにもう1人の影が。

会長が自分のハチマキを彼に貸してあげたのだ

良かった、これで大丈夫。

会長から貰ったハチマキを括り直しながら応援席に向けてなにか会話してる、藤原先輩でもいたのだろうか

少しすると石上くんはバトンを貰った

確か中等部の頃は陸上部で足は速かったはず。借り物競争の時も私より速かった

石上くんの前に走っているのは白組。だけれど私は石上くんを応援する

周りは歓声につつまれていた

｢石上、頑張ってよ｣

｢がんばれ石上｣

ミコちゃんと同時に願った。

一生懸命走っている石上くん。しかし、ゴールテープを切ったのは白組の人だった

彼は相当、悔しがってる。

｢いしが...｣

そこまで言いかけたところで私とミコちゃんは会長と藤原先輩に押えられた

｢おじがったでぇ！！ゆぅぐぅぅん！！｣

石上くんの後ろから走ってきたのは子安先輩だった

小野寺さんやその他の応援団の人達が周りに集まっている

2人に抑えられた理由がわかった。

｢私たちが心配する必要は無かったみたいですね｣

ミコちゃんもそれで納得している

｢ああ。今の石上の周りにはたくさん仲間がいる｣

残りの競技を終え、無事に体育祭が終了した。

白組は負けてしまったけど...

でも初めての経験ばっかりで、楽しかったと思う

【本日の体育祭】

赤組の大勝利！！