【ダイヤのA】だから絶対離さない。【倉持洋一】

43 関係ねーのに 倉持side ページ49

＿倉持side

倉持)っら！
ｷﾝｯ

亮介)倉持ヘタクソー。もっとちゃんとやりなよ

倉持)っはい！………………。

春市)なんか倉持先輩調子悪いね

沢村)ハッハッハ！だから昨日やめろって言ったんすよ！なのに後輩に散々絞め技をかけるからー！！

倉持)沢村うぜぇ！！！


んなわけねーだろ。

調子悪いことなんて自分で気づいてるわ。

………………もう関係ねーのになんでこんな動揺してんだ俺………………＿＿＿＿＿



昼にふと中庭を見るとたかなしと御幸がいた。なんの話をしているのか、御幸と話すたかなしは笑っていた。……………ほっとけばいいのに、ふったのはこっちなのに、俺が好きなのは彼女じゃないのに、


なんでその光景から目が離せないんだよ……………っ！

とっとと離れろ御幸………っ！

そんな自分にイライラして思わず机を蹴った。それと同時に周りにいたやつらは一斉に俺に視線を向けたが俺がイライラしてるのが分かったのか大半のやつらはすぐに視線を元に戻した。


彼女が誰を好きでいようが関係ない。

もう気にすんな俺。

なんて思っていたその時


「あっ危ないっっ！！！」


部員の誰かが声を上げた。周りを見渡すとバックネットの前に一人の女子が地に横たわっていたのだった。

その子の数メートル先には野球のボールが転がっていた。

もしかして


降谷)あ…………っ

伊佐敷)当たったっ？！てかなんでグランドに人いんだよ？！

倉持)ちょ、やばくね？！おい、小湊弟！あれなにがあった？

春市)あ、なんか降谷くんの打ったボールがあそこにいた女の子の頭に当たったらしくて………幸いワンバンはしてから当たったらしいです。

倉持)サンキュ


大丈夫なのか？もうすでに先輩らがその子の周りに集まっていたが俺もその子の所を目指し駆け足で向かう。

と、


御幸)倉持…………っ

倉持)あ？


その子の隣でしゃがんでいた御幸が振り向き俺の名を呼んだ。それも真剣な眼差しで。

そのわけも分からず俺は倒れている子の顔を上から覗く。

そこでやっと御幸が俺の名を呼んだわけがわかった。俺から血の気が引いていった。












･









･









･









･









倉持)A………………っ？！

☆続編について→←42 掃除にて

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す