【ダイヤのA】だから絶対離さない。【倉持洋一】

38　こわい ページ43

A)はぁ……なんでこんな雑用しなきゃいけないんだろ…………


　昼休み中だと言うのに担任の先生にみんなの課題を職員室まで持って行くように言われてしまったのだ。たまたま下の階のクラスへ行って用をたした帰りに先生に出くわしてしまったので雛に助けを求められるわけでもなくそのまま一人で職員室へ向かった。うちの学校の職員室は何故か一階のしかも私たちのクラスがある棟と逆にあるのでものすごく遠い。


A)(今日お昼なんだったかな………)


　なんてお昼を考えながら歩いていると


男子)Aちゃん♪

A)はい？


　突然知らない男子に話しかけられた。…………先輩だろうか。てかなんで私の名前知ってんだろ。なんかきもい。


A)何でしょうか

男子)いやーちょっと付き合ってくれなーい？

A)何にでしょうか

男子)秘密だよ。ね、いいじゃん？


　何を突然………。こういうことは今までになかったわけではないがいつも対応に困る。てかきもい。


男子)いいじゃん付き合ってよー

A)嫌です。


　あーもう、ホントしつこいな。てかきもい。


男子)まぁそう言わずにさー

A)ですから嫌だと言っているんですけど


　無視するか。ほんときもい。


A)私、もう行きます。


　私は早くこの荷物を届けてお昼を食べたかったので無視することにした。

が、


男子)おい、

A)っ！！きゃ！！！


　突然後ろから強い力で手を引かれ壁に押さえつけられたのだった。


A)なっ何するんですかっ？！先生呼びますよホント！！

男子)うるせーな、いいから付き合えっていってんだよ。

A)離して…………っ！！

男子)てめーは黙れねーのか

A)んっ！！


　その人に顎を捕まれ、顔を近づけられるが思わずそらしてしまう。キスするきだこの人…………！！


男子)………ほぅ、生意気だな

A)っ！！ひゃっ！！


　と、今度は腰を変な手つきで触られ首元を軽くなめられる。


A)やっやめてっっ！！いや！！！

男子)素直に言うこと聞かねーからだからな


　私の足の間に片足を置かれ、片手で押さえられている両手もびくともせず本当に身動きがとれない。

やばい、

こわい……………っっ！！


A)やっ！！だっ誰かっ！！

男子)こんなとこ誰も来るわけねーだろ。


と、


？)残念でした。誰かいますけど？









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A)御幸さん……………っ！！

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