【ダイヤのA】だから絶対離さない。【倉持洋一】

28　倒れた？　倉持side ページ33

＿倉持side


A)………………((ｽｰ…


倉持)………………


　たかなしは小さな寝息をたてぐっすりと眠っていた。……………顔色があまりよくない気がする。具合……悪いのか………………。

にしても


倉持)……………ホントに似てんな………………


　……たかなしは寝顔まであいつに似てて…………とても愛しく思えてしまう。気がつけば俺の手は彼女の頭へと手が伸びていて、そのままゆっくりとなでた。


倉持)…………A……………………………。


　お前に会いたい…………………


A)ん……………((ﾊﾟﾁﾘ☆ え？


倉持)うわっ！


　彼女が起きた瞬間俺はとっさに手を彼女の頭からどけた。………タイミングわる………………((苦笑


A)なっなんでいるんですか………女子が寝てるところにわざわざカーテン開けて入ってくるとか…………しかも頭もなでる……………((ｼﾞﾄｰ


倉持)オイコラ、人を変態みたいな目で見んじゃねー


A)事実を述べただけですけど？


　彼女はそう言って上半身をベットから起こした。


倉持)何？具合わりーの？


A)倒れたんだとおもいますけど多分具合悪くて倒れたわけじゃないです。なんか体育館から保健室に移動したまでの記憶がないんですけど病院に搬送されてないんで突然寝ちゃっただけですね。


倉持)なんだよそれ…((苦笑


　倒れたとか言うからドキドキしたじゃねーか…
…………………＿＿＿＿＿

ふと昔の記憶が頭に浮かぶ。

『Aちゃんが倒れたっ！！』


『頭うったっ？！おいっ救急車呼べっっ！！』


『もう野球は諦めろ。お前には無理だ。』


『洋一……………ごめんね？もう…………無理かも。』


『ぅ…………っ………………………………！＿＿＿＿』


A)倉持サンっ


倉持)っ！わりっ………呼んでた？


A)はい。どうしたんですか？急にボーっとして。


倉持)いや………なんでもない


　…………嫌な思い出はあんま思い出さないようにしねーとな………………。


倉持)てかお前そんな寝てねーのかよ……。寝不足で倒れるとか致命的だな(笑)


A)うっうるさいですよっ！！そもそも倉持サンのせ………………


倉持)……………は？


　彼女はそこまで言いかけてはっとした表情をみせると右手を口にもっていき少し下を向いた。

………え？ちょ、ちょっと待てっ…………！！

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