185. サム ページ35
ここはドラコが花束をくれた思い出の場所
『……驚かないでね、?』
ドラ「あぁ、どうした?そんな改まって」
『このショルダーバッグ…』
ドラ「いつも手放さない物だな」
『……おいで、サム』
私はショルダーバッグの中で丸まっているサムを呼び、手の上にのせた
ドラ「な、なんだそいつ、!」
『驚かないで、落ち着いてドラコ、』
ドラ「……ただの蛇か?目が赤いぞ、」
『この子、バジリスクなの、一応』
ドラ「え、?でも、目が合っても死なないぞ、?」
『そう、元々バジリスクの黄色い瞳だったんだけど、急に赤い瞳になって、それで、えっと……』
人にサムの事話すのシリウス以降初めてだから、どう説明したらいいか分からない…
『とにかく、この子は危険じゃないの!だから、ドラコには秘密にしたくなくて、』
ドラ「……この事誰が知ってるんだ」
『今の所ドラコだけだよ、パパもママもハリー達もこの子の存在を知らない』
ドラ「そうか、」
ドラコはどうしたらいいのか分からない様子でアタフタしている
『学校でもずっとこの子を隠してたんだけど、ずっとこの中じゃサムが可哀想だから、今の間だけでもここで遊ばせてあげたくて…』
ドラ「サム?」
『うん!この子の名前!』
ドラ「……そんなにそいつの事が大切か?」
『うん、友達みたいなものだし、私が守らなきゃこの子は殺されちゃう、それにこの子は私と似てる部分があるの』
ドラ「瞳の色が変わる所か?」
『うん、何が原因かは分からないけど、体も大きくならないし、きっと何かの縁なんじゃないかなって思ったんだ!』
ドラ「……はぁ、分かったよ」
『え、?』
ドラ「僕が戻るって言ったら広間に戻るからな、それまでならここ使っていいぞ」
『本当に!?ありがとう!!』
ドラコは私のお願いを渋々OKしてくれた
『サム、お花を噛んじゃダメだからね』
私はしゃがみこんで、手のひらからサムを地面に降ろした
するとサムは初めての芝生に興奮したのか、その場でグルグルと回り始めた
『おぉ、サムが喜んでる』
ドラ「お前蛇平気なんだな」
『基本的に動物は平気だよ、カエル以外』
ドラ「カエルも蛇も似たようなもんだろ…」
『全然違います!私のサムの方が何百倍も可愛い』
ドラ「はいはい」
ドラコは私の隣に同じようにしゃがみこんだ
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作者名:キクラゲ | 作成日時:2022年1月15日 5時