ありがとう。大好き…。 ページ17
シュンッ!
瞬歩で私は乱菊を隠すように割って入り、ギンの斬魄刀を素手でつかんだ。
市、冬、乱「!!!?」
私の手から鮮血が滴る。
それほどまでに強い怒りをギンにもっている。
貴「刀を引け…ギン…!!!
これ以上桃に血を流させてみろ…
これ以上冬獅郎に傷を負わせてみろ…
これ以上乱菊を追い込んでみろ…
本当に…
お前を殺すぞ…!!!」
するとギンはニヤリと笑い、刀をひいた。
そのとき、ずっと気を張っていたためか倒れてしまった。
幸いにも意識は失わなかった。
乱「高砂隊長!!?」
貴「へい…き…。」
そして、私たちに背を向けた。
冬「!
待て市丸!!」
市「ボクを追うより
五番副隊長さんと十四番隊長さんを
お大事に。」
少しの沈黙のあと冬獅郎はハッと我に返るとこちらに駆け寄ってきた。
冬「A!!雛森!!」
冬獅郎は私を支え、手を握った。
桃は乱菊が支えている。
私は力をこめてにぎりかえしたつもりだったが、あまり力がはいらない。
少しでも冬獅郎を安心させようと明るく振る舞った。
貴「大丈夫!ひとりでたてるからおろして!」
冬獅郎は私をおろし、手を治療してくれた。
貴「前よりは回道できるようになったね。」
冬「あぁ。」
冬獅郎が治療を終え、手を離した瞬間を見計らって私は瞬歩でその場を去った。
貴「ありがとう。大好き…。」
最後にこう言い残して。
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雫 - おもしろいと思います (2015年5月13日 15時) (レス) id: d80487a599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さっちゃん | 作成日時:2015年3月12日 21時