検索窓
今日:14 hit、昨日:5 hit、合計:64,583 hit

不安な種:44 ページ45
















小さい頃は幸せで、普通の家庭だった。


「燈吾、絆、ご飯できたよー」


「「はーい」」


本当に幸せで、ちょっと違うのは両親が喰種捜査官ということだけ。



呉羽 灯

呉羽 美子



私の両親は特等クラス。

自慢で鼻の高い親だ。



「僕たちも、喰種捜査官になろうね」


私の兄、燈吾は優しくて

成績優秀で最高の兄妹。



でも、この幸せは1日で変わってしまった。








「君達のお母さんとお父さんが亡くなりました。」



「え?…」

「どうゆうことですかっ」


燈吾はその人に詰め寄って問いただした。

私は動くことができずに波が溢れて来る。




〈じゃあ、行ってくるよ〉

〈いい子にしててね?〉


〈うんっ〉

〈僕が絆をみておくよ〉



「おどうざ…おがあざん…」


あの会話が…家族最後のものだった。




「うわぁああああ!」

「絆っ…ず…うぅ…」














呆気なく終わった短い幸せ。

その幸せから2年。


私は6歳になり燈吾は8歳になった。


施設に預けられて、ここでの暮らしも慣れてきたところだった。


私達は夢の捜査官になるため__憎い喰種を駆逐のため__

早く慣れるように特訓などに励んでいた。


施設の人が剣術の達人だったので、二人で頼み込んだ時もあったな。



そんなある日___






呉「燈吾っ。絶対に捜査官になろうね!」

燈「…………」

呉「燈吾?」

燈「…そうだな…………」


燈吾の元気が無くなり始めた。

私が呼びかけても、返事は曖昧で パワーがない。



呉「あ、どこ行くの?」

燈「…………」



そして、外出も多くなった。

夜中に起きて こっそりと抜け出して行ってしまう。



呉「………先生…燈吾見た?」

「うーん…最近 燈吾を見かけないからな…剣術が嫌になったのか?」

呉「………確かに燈吾は下手っぴだけど…」




剣術の教室も、来なくなり私一人が強くなっていった。

「おお、お前は凄いなァ」と笑顔で先生が言ってくれても、燈吾がいないんじゃ

嬉しいのも半分だった。




そんな状態が数ヶ月経って

事件が起きた。




不安な種:45→←不安な種:43



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
158人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

餅原 葵(プロフ) - ユズポヨ(*´ω`*)さん» ユズポヨさんっ。大変遅れてしまいました…。申し訳ございません!コメントとっても嬉しかったです。 (2018年8月2日 21時) (レス) id: 1335265c7d (このIDを非表示/違反報告)
ユズポヨ(*´ω`*)(プロフ) - 六月君好きすぎてヤバい人です。なので六月君出てきてくれて嬉しいです! (2018年6月18日 19時) (レス) id: c5765c3274 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水縹 葵 | 作成日時:2018年6月11日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。