不安な種:15 ページ16
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呉「ハァ…全く。人使いが荒いな…CCGは」
カタンコトンと電車が揺れる中。
私はギチギチの電車内で奇跡的に席に座っていた。
呉「…………(電車は使いたくなかったのだけれど…)」
今日は私一人で出張。
一緒に行くつもりだった才子ちゃんは何故か仕事が入り
残念ながら透も違う件が入ったようだった。
鈴屋さんの方に行ったのかな?
呉「(少し遠くに調べに行くだけで…こんなに疲れるとは)」
腕に握られている書類を確認しつつ
相変わらず透のことを考えたりしてた。
呉「ハァ…(ツライ。好きって自覚するとこんなになるのか…)」
仕事中はすっごい集中するから今より押さえられるけど。
呉「…………。(家帰ったら、前みたいに抱きついてみようか?
いや!ダメだ…なんか急にやりづらい。この前も透…)
六〈最近、絆ちゃん。大人しくなった?あまり抱きついて来ないし〉
呉〈!…そ、そうかな?(つまり抱きついてもいいってことですか!?)〉
六〈うん。前は姉弟みたいに抱き締めてくれたから。頻繁に〉
呉〈と…言うことは〉
六〈でも、弟扱いはちょっと恥ずかしかったかな?〉
呉「(って言ってたしいいっ。ここはじっくりアピールして落とすべきよ!絆っ
辛抱強_)」
六「絆ちゃん?」
え。まさかの
呉「え?と…透っ!?どうしたの?」
本人登場。
六「えっと。ちょっとこっちに用事があって。絆ちゃんを見かけたから」
呉「!。そっかぁ!」
六「?何かいいことでもあったの?」
「ううん。透に会えたから」と言って心の中で飛び跳ねた
やったぁあ!〈絆ちゃんを見かけたから〉だって!
私のために来てくれたっ。嬉しい
『次はー◯◯〜。右のお出口からお降りください』
六「あ、絆ちゃん。もうすぐだよ?行こう」
呉「っうん。」
アナウンスの通り右の出口の前まできた。
呉「(透と至近距離…やばい…)」
きっと私の頰は緩みまくってる。
外の人にこの顔が見られようと関係ない。いま、すごく幸せ。
六「絆ちゃ_わぁ!」
ガタンッと電車が大きく揺れた。
私は呼ばれたので振り向いた。
すると…
トンっ…
呉「へ?」
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餅原 葵(プロフ) - ユズポヨ(*´ω`*)さん» ユズポヨさんっ。大変遅れてしまいました…。申し訳ございません!コメントとっても嬉しかったです。 (2018年8月2日 21時) (レス) id: 1335265c7d (このIDを非表示/違反報告)
ユズポヨ(*´ω`*)(プロフ) - 六月君好きすぎてヤバい人です。なので六月君出てきてくれて嬉しいです! (2018年6月18日 19時) (レス) id: c5765c3274 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水縹 葵 | 作成日時:2018年6月11日 16時