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不安な種:11 ページ12







呉「瓜江くんが…ですか?」

佐「うん。君が瀕死状態の時 ずっと呼びかけてたし、4日間合間を縫って病室に行ってたよ」



呉「え…」






そんなに?





呉「で…でもっ。何でそんなに…私…


瓜江くんに何か悪いことをしたのでしょうか!?」



佐「………………………………………。へ?」




佐々木さんが笑顔で固まった。


あ、すごい困惑してる顔だ



私は立ち上がって熱の篭るほどの説明をした



呉「だって。私が何かやらかしたからあんなボロカスに言ったのだろうし…
私にお見舞いに来たのも お説教の為だと__」


瓜「お前の中の俺はそんなふうなのか」

呉「!?ぅわああ!」




背後から

今、聞かれたらヤバイ人の声


あーーーー…………。


佐「あ、瓜江くん。」



佐々木さんっ。何でそんな和やかな雰囲気なの?

助けてくださいっ。プリーズミー!

瓜江くんと真逆だよ!鬼が見えそうだよ!




呉「瓜江くん…?」

瓜「なんだ。」

呉「えーと…ご、ごめんなさい。瓜江くんに八つ当たりしてしまいました…」



ペコリと瓜江くんにお辞儀をした。

謝罪の面もあるが 何より今は瓜江くんの顔が見れない。


申し訳ないし、怖い

本当に鬼が見えてきた…。




瓜「…………。俺もすまなかった。お前の抱えてるものも知らずに」

呉「…………。…………。…………。へ?」




何故…瓜江くんが謝るの?

驚きのあまりその言葉が出てこない。



顔をあげると悲しそうな瓜江くんが見えた。



瓜「俺の不安になってあんなことをいってしまった。
俺が言い過ぎた」

呉「え?…………え?…」



なんて光景だ…


呉「あ…え?」

瓜「なんだ…その顔は」


瓜江くんが謝った…

あのプライド高い瓜江くんがっ。



呉「いや…瓜江くんもこんな感じになるんだなーと…驚いてました。」

瓜「俺だって感情くらいある」

呉「そうだよね!あるよね!……………………。





私の方が悪かったです。

瓜江くんなりに心配して言ってくれたのにあの言い草はなかった…。
本当にすみませんでした!」



90度のお辞儀。

「そろそろ頭を上げろ」と言ってるが私が満足するまでやらせてほしい。


看「あー!いたっ。呉羽さん!勝手な行動はやめてください!」


呉「わっ。看護師さ……。すみません」


中庭の芝生を踏んで怒りながら来る

怒ってるよね…そりゃあ…。



看「さ、お説教は後で!戻りますよ、」

呉「…はい…」



お説教…。

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餅原 葵(プロフ) - ユズポヨ(*´ω`*)さん» ユズポヨさんっ。大変遅れてしまいました…。申し訳ございません!コメントとっても嬉しかったです。 (2018年8月2日 21時) (レス) id: 1335265c7d (このIDを非表示/違反報告)
ユズポヨ(*´ω`*)(プロフ) - 六月君好きすぎてヤバい人です。なので六月君出てきてくれて嬉しいです! (2018年6月18日 19時) (レス) id: c5765c3274 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水縹 葵 | 作成日時:2018年6月11日 16時

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