Qs班副班長の悩みの種【東京喰種:re】

悩みの種：２５ ページ27

・




呉「あなたはっ………オークションの喰種…」

「習さまに頂いてもらう食材。わざわざ競ったのだから…逃さないぞ」


カツ…カツ…



呉「っ…」



次第に近づく男

それと同じように後退りして行く


カッ…




呉「！…(この鉄棒なら…)」


足元に落ちていた欠けていた鉄の棒を見つける

素早く手に取り、構えの体制を作る



呉「！まずい…」

「何がかな？仔猫さん？」


ニヤリと口元が釣り上がる喰種。

確信していたか…


後退りを続けていたせいで

いつの間にか背中には壁があった



ドゴッ


呉「ッッッッ！？あ“っ」



壁に追い詰められて 喰種の赫子が

私の腕に突き刺さる



カランッ


呉「う…このっ」



棒が腕から落ち、

喰種によって遥か向こうに飛ばされる


「さぁ？どうする？」

呉「私をなめないで！」



もう一度回し蹴りを入れようとするも

赫子によって止められる


＿＿脚に突き刺すようにして



呉「いっ！？」

「隻眼といっても所詮は人間か？」




寄り掛かっていた壁に引きづるようにして 横に倒れて行く


呉(どうしよう…脚が…)









タタッ



呉「！？…(足音が…1つ…？)」




「お前は！？」


六「絆ちゃん！」

呉(透っ！？)




ガッ


「ぐあっっっ！」


が不意打ちで喰種に攻撃

もろに後頭部にあたり近くに倒れた




六「行くよ！」

呉「う、うん…」



痛む脚にムチを打ってダッシュ。

繋がれた透の手が心強い



「ま…て」




………………………




呉「透？…どうしてここが？」

透「絆ちゃんの…声が聞こえて。助けなきゃって…」



トクンッ…



呉「そ…か(うう…心臓が痛い…)


透が繋いでくれている手を見つめ

だんだんと体が熱くなる


それは今も走る続けているからだよね？




シュバ



「「っ！」」


「どこまで？Ka”tchen(仔猫さん)」





後方から赫子が私に飛んで来て

透がギリギリのところで回避させてくれた





六「絆ちゃん…動ける？」

絆「援護なら…任せて」



ここには他のCCGはいない

やるしか…




「aha…もう傷が癒えてる…だったら！多少運びやすくしてもいいわけだ！」





・

悩みの種：２６→←悩みの種：２４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す