【WT】青春待ったなし！！！！ (ページ9)

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未来予知も最善ではないページ9

迅「ヒメ、久しぶりだなぁ。」

『迅さん。お疲れ様です。そんなに久しぶりでしたか？』

迅「最近、うちの後輩たちが世話になってるみたいだね。」

『いえいえ、私も楽しいので。』

迅「今日はもう上がりか？」

『そうですね。準備したらすぐに帰りますよ。もしかして、何かお手伝いすることありますか？』

迅「いや、そうじゃないけど。ん〜〜…ヒメ、今日は誰かに送ってもらいな。

今だと、そうだなぁ…、風間さんか嵐山か…、いや嵐山は無理か。」

う〜んと顎に手を当てて考えている迅さんの意図がいまいちよくわからない。
もしかして迷子になる未来が見えたの？そんな馬鹿な。

『いやいや、私ほぼ毎日ここから帰ってるんで、さすがに迷いませんよ？』

迅「いやいや、そうじゃなくてね。
あ、ちょうどいいところに。風間さ〜ん。今帰りですよね？
ヒメのこと、送ってくれません？」

風間「迅か。……分かった。姫坂は俺が送り届けよう。」

『え、え！？私の意見は？』

どうやら私に拒否権はないみたいです。
なんだか風間さんは迅さんの言いたいことがわかるみたい。
オトナにしかわからないってこと？

迅「まぁまぁ、今日は大人しく風間さんと一緒に帰ってくれ。
それともなに？俺と一緒がよかった？」

『風間さんと帰れるのは嬉しいですけど、迅さんの方が申し訳なくないかもです。』

迅「微妙に嬉しくないことを言うなぁ、ヒメは。
まぁ俺はこれから用事があるから、今日のところは風間さんで我慢してくれ。」

風間「おい、くだらないことを言ってないで早く帰るぞ。」

『はぁい！…怒られちゃったじゃないですか。』

迅「ははっ、じゃあまた明日な。」

もう帰り支度を済ませていた風間さんは、わざわざ私の隊室まで着いてきてくれた。

風間さん、優しいから好き。