天才と天才 ページ38
VS王子隊、生駒隊のランク戦の前、生駒隊の情報はある程度姫坂から強いれた三雲は、その足で出水の元へと向かっていた。
生駒隊が安定して強いのはよくわかった。ただ、肝心の王子隊についてはまだ情報不足だ。
元弓場隊出会った王子・蔵内はともかく、新たに王子隊へ加わった樫尾に加え、途中から射手へと転向した姫坂に関して言えば、他の隊員よりもログで集められる情報が少ない。
空閑はよく姫坂とランク戦をしているみたいだが、影浦や荒船からは「姫坂はソロとチーム、別で対策したほうがいい」とまで言われている。
今日はそんな姫坂の師匠であると言われている出水に話を聞こうというのだ。
三雲「失礼します。約束していた三雲です。」
唯我「また来たのかね！？君は！！今度はなんの用だ！」
三雲「唯我先輩、出水先輩はいますか？」
唯我「無視するな！フギャ！」
出水「うっせぇよ、おまえ。待ってたぜ、メガネくん。」
三雲「お待たせしてすみません。これ、宇佐美先輩が持って行けって。」
唯我はいつもの如く三雲に噛み付く。これでも友好的な関係だというのだから、御曹司は何を考えているのか分からない。
出水「で？今日はヒメのことについてだっけか？」
三雲「はい。次の対戦相手が王子隊と生駒隊で、さっき姫坂先輩から生駒隊については色々と教えてもらったんですが、肝心の王子隊については色々とはぐらかされてしまって……。」
出水「あいつ……。」
先輩としては最低である。
三雲「出水先輩は姫坂先輩に射手トリガーの使い方を教えているとお聞きしたので、姫坂先輩について何か教えていただけないでしょうか。」
出水「教えてるっつっても、あいつ独学でバイパー使えるようになったからなぁ。」
三雲「独学で…！？」
出水「そうそう、あいつ元々攻撃手だったじゃん。影浦先輩に弟子入りしてマンティス使えるようになろうと思ってたんだって。
でも王子先輩に誘われて王子隊に入った時に、那須のバイパー見て射手に転向したらしいぜ。」
三雲「なるほど…。妙に攻撃的なのは、元攻撃手だからってことなんですかね。」
出水「どうだろうな〜、俺としては射手仲間が増えるのは嬉しいけど、あいつ根っこは攻撃手向きだからな。意外と。」
三雲「…出水先輩からみて、姫坂先輩ってどんな射手ですか？」
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作者名：通りすがりのいぬ | 作成日時：2022年3月7日 16時
