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「それでね、その時のランク戦で諏訪隊が私のことを集中攻撃してきたんだよ。ひどくない？3人でだよ？」
香取「…それでも、攻撃交わして2点取ったところ見ました。」
『あれはまぐれだね。ていうか、蔵内先輩のフォローがなかったら私もベイルアウトしてたよ。』
2人がうどんを食べ終わる頃、ようやく香取の固さが取れてきた。姫坂の話に時折笑顔を見せながら相槌を打つ姿は、やはり普段とは真反対だ。
『そういえば、私と話したいことがあるの？染井さんから聞いたんだけど。』
香取「あ、いや、その」
『？』
香取「す、好きな食べ物って、何ですか…。」
『好きな食べ物かぁ、美味しいものならなんでも好きだけど焼肉とか好きかなぁ。
去年に1回だけ二宮さんに連れて行ってもらった焼肉屋さんは美味しかったなぁ。』
香取「Aさんは、なんで射手やってるんですか？」
『玲ちゃんのバイパーを見てからだね。
あと王子先輩にも勧められたの。
当時は全然できなかったんだけど、最近はようやく戦術を考えながら試合することにも慣れてきたんだぁ。』
香取「憧れの、先輩とかいます…？」
『憧れ…、それって人間的に？戦闘員的に？』
香取「人間的に。」
『そうだなぁ、私は月見さんみたいな女性になりたいかな。
かっこいい女の人？的な？』
香取「じゃあ、戦闘員的には…？」
『やっぱり王子先輩かな。王子先輩がいないと私は動けないしね。
まぁ他にはカゲさんとか、水上先輩とか…。
あ、でも香取ちゃんもすごいよね。』
香取「ン゛！？」
『スコーピオンの使い方とか、参考になっちゃうよねぇ。私、スコーピオン使ってたの昔になるから、今スコーピオンで香取ちゃんと戦っても勝てないかも。』
香取「そんなことないですよ！！」
『あはは、そうかなぁ。バイパー入れたら負けないけどね。』
色々と投げかけられる質問にテンポ良く答える姫坂。香取の脳内メモにどんどんと記録されていく。
若村「なんだあれは！？面談か？」
香取「しょうがないじゃん！Aさんのオーラ凄いんだから！」
三浦「まぁまぁ、聞きたいことは聞けた？」
香取「まぁ、だいたいは…。」
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作者名：通りすがりのいぬ | 作成日時：2022年3月7日 16時
