面談？ ページ31
染井さんに誘われて、本部のラウンジに訪れた私たち。
なんでも香取ちゃんが私とご飯を食べたいらしい。
つい最近までは香取ちゃんに嫌われていると思っていたからとても嬉しい。
香取ちゃんとこうやってお喋りするのは何気に初めてかもしれない。
羽矢さんによる幼児化事件は別にして。
『あ、いた！香取ちゃ〜ん！』
香取「あっ！ひ、Aさん！お疲れ様です！」
『そんなに畏まらなくてもいいのに〜。
若村くんも三浦くんも、おつかれ〜。』
三浦「お疲れさま。」
若村「お疲れ。今日はヨーコのためにありがとうな。」
『香取ちゃんに誘ってもらって嬉しいなぁ。』
私の顔は今とても緩んでいると思う。
目の前で固くなっている香取ちゃんが可愛くて仕方ない。
女の子の前にいる辻くんみたいだ。
染井「じゃ、私たちは向こうで食べるから。
葉子は姫坂さんとたくさん話をしててね。」
香取「え！？」
染井「大丈夫よ、隣の机に行くだけだから。
それに、姫坂さんと2人で話したいって言ったのは、葉子でしょ。」
香取「それは、そうだけど…。」
『私と2人は嫌？』
香取「全然！大丈夫です！」
『じゃあここで食べようか。何にする？注文しに行こうか。』
香取「ハ、ハイ！」
カッチカチになっている香取ちゃん、本当に可愛い。
私がうどんにしようかな と言ったら香取ちゃんもうどんにしていた。
若村「…いつまで経っても慣れねぇな、あんなヨーコは。」
三浦「ヒメちゃんの前だといつもああだよね。」
若村「まぁ、分からなくもないけど…。」
染井「姫坂さんは葉子の憧れだからね。姫坂さんになら烏丸くんを取られてもいいって言ってたわ。」
若村「なんでそんな上から…。」
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作者名：通りすがりのいぬ | 作成日時：2022年3月7日 16時
