【WT】青春待ったなし！！！！ (ページ28)

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離れた京介の顔は、さっきほど熱はこもっていなくて、代わりに私の顔に熱が集まる。

『きききき、京介！？なんで！？』

「なんで」だなんて、聞かなくてもわかる。

烏丸「すみません。

俺が好きなのはヒメさんです。他の誰でもない、ヒメさんなんです。

俺が可愛いって思うのも、綺麗だって思うのも、キスしたいって思うのも、ヒメさんだけです。」

『で、でも、1年生の子にひどいこと吹き込んでたりしたじゃん。』

烏丸「好きな人に、別の男が近づいて欲しくないじゃないですか。」

『い、いつから…』

烏丸「太刀川隊の隊室で初めて会った時からです。」

『そんな前から！？…なんで私なの…』

烏丸「歳上なのに抜けてるところも、可愛い顔して好戦的なところも、意外と泣き虫なところも、顔も声も、全部好きです。」

『京介にはもっといい人いるよ…。』

烏丸「俺が好きなのは、ヒメさんだけです。」

『知らなかった……。』

烏丸「だと思ってました。」

本当に気付かなかった。今まで仲のいい後輩としか認識していなかった。

返事、しないとダメだよね。

私の心臓は今、張り裂けそうなくらい動いている。
でも、頭はどこか冷静で、もう京介に対する返事は固まっていた。

…好きなんて気持ち、私にはまだ分からない。
自分のことで精一杯で中途半端なのに、お付き合いなんて。

『京介。』

烏丸「あ、返事はいらないです。」

『そうなの！？』

烏丸「はい。まだ始まったばかりなので。」

『何が！？』

烏丸「ちゃんと口にキスするのは、その時に取っときますね。」

『え！？どの時！？』

烏丸「ははっ、ヒメさん可愛いっすね。」

そう言う京介の顔は、いつもの冗談を言うときの顔だった。

っていうか、口を外して真横にキスされてたの全く気付いていなかったの恥ずかしい。

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あんまり恋愛要素入れないでおこうと思ってたのに、なんか思いついてしまった。
誰かと付き合うとかの予定は今のところありません。